第75回日本ユネスコ運動 全国大会in東京を開催しました
2019.09.10
2019年9月7日(土)、8日(日)、豊島区立目白小学校にて第75回日本ユネスコ運動全国大会in東京が開催されました。台風15号が関東地方に上陸する直前という絶妙なタイミングでしたが、ユネスコ世界寺子屋運動30周年を記念した本大会には、二日間でのべ900名が足を運び、熱心にパネルディスカッションや講演に耳を傾けました。

この大会のために各国の寺子屋元学習者たちも来日。大会一日目のパネルディスカッション「 寺子屋は途上国の人びとに何をもたらすことができたか―学習者の声を聴く 」では、戦争や貧困、差別等が原因でかつて学校に通うことのできなかったアフガニスタンのハニーフさん、カンボジアのサムナンさん、ネパールのハリジャンさんが、自分たちの人生を変えた寺子屋での学びについて熱く語りました。

学校に一度も通うことのないまま12歳で結婚して母となり、40歳を過ぎてから生まれて初めて字の読み書きを学んだネパールのタラマティ・ハリジャンさんは、いま地元の議会議員を務めています。「寺子屋で学ぶ喜びを知り、もっと学びたいと思うようになった。自分と同じような境遇の女性たちの人生を変える力になりたい」と力強く語りました。