日光の湿原


     
  1. 戦場ヶ原

    男体山の西麓、湯川の東側に広がる標高1400メートル、面積約400ヘクタールの湿原。 戦場ヶ原は、アシの群落が見られる「低層湿原」、最も広い面積をしめ、時に水の溜まる「中間湿原」、ミズゴケの発達した「高層湿原」から成る。おとなり群馬県の尾瀬は「高層湿原」の代表である。

       
    • 戦場ヶ原の成り立ち

      約2万年前の男体火山の噴火により古戦場ヶ原湖が形成され、次第に乾燥し古戦場ヶ原となった。 さらに、約1万3千年前の男体火山の活動により古戦場ヶ原に軽石流が堆積し、その後戦場ヶ原湖沼群が形成され、土砂に流入などにより現在の戦場ヶ原が成立した。

       

    • 乾燥化する戦場ヶ原

      湿原は、長い年月をかけて草原や森林に変わって行くが、戦場ヶ原の場合は人為的な要因も多い。 戦前、戦場ヶ原に植林をする計画があり、排水溝を掘ったため今も水はそこから湯川へ流れ出している。また、以前は戦場ヶ原を縦断する国道にも排水溝があり水が流れ出ていた。戦後、戦場ヶ原東側に開拓地が開かれ、逆川の水を農業用水として利用している。さらに近年は雨量も減少している。

       

    • 戦場ヶ原を歩こう

      戦場ヶ原の代表的な散策コースをご紹介します。 湯ノ湖から湯滝を経て湯川沿いの樹林帯をしばらく歩くと、戦場ヶ原の北端にでます。泉門池を左に見ながらゆっくりと流れる湯川沿いにさらに進むと、広々とした戦場ヶ原湿原の向こうには雄大な男体山が見えてきます。湯川を渡ると道は湿原の中の木道となり、戦場ヶ原の南端、赤沼に到着です。さらに、急流となった湯川沿いに南に向かえば、竜頭滝を経て中禅寺湖まで下ります。

     

  2. 光徳沼周辺

    逆川の上流部、戦場ヶ原から山王峠への入り口に光徳沼があります。浅い小さな沼ですが、周辺にはミズナラやシラカバの林が多く、近年はクロスカントリースキーのメッカとしても有名です。

     

  3. 小田代原

    湯川を挟んで戦場ヶ原の反対側、西側に位置します。戦場ヶ原ほど広くはありませんが、静かで美しい湿原で、数種類の植物がモザイク模様のように湿原をおおっているのを見ることができます。

     

  4. 西ノ湖・千手ヶ原

    西ノ湖は男体火山の噴火によって形成された中禅寺湖の遺留湖で、周囲の千手ヶ原とともに手つかずの自然が最も残されているエリアです。

 

 

ハイキングガイドは「アウトドアガイド」をご参照ください


参考文献
奥日光ハンドブック・奥日光自然研究会/宮地信良編・自由国民社
新・美しい自然公園12・財団法人自然公園美化管理財団


 

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