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青陵中地域いきいき活性化プロジェクト

多摩市立青陵中学校

参加人数 全学年:325人
地域住民・保護者(10人)

助成活動期間2020/6~2021/2

活動のねらい

地域参画力・コミュニケーション力・論理的な思考力・実践力・発信力などの育成を通して、持続可能な社会に向けた横断的な課題解決能力を養う。

活動内容

それぞれの学年で以下の活動を行った。
第1学年:地域学習により課題設定を行い、学級やグループで課題解決のためのフィールドワークを行い、多摩ニュータウンの商店街の活性化のためにプロモーションビデオを19本制作し、商店街のデジタルサイネージで流してもらった。このプロモーションビデオの作成にあたり、各商店におけるSDGsの取組について取材し、その内容を広報誌で発信することで、SDGsに対する知見を高めた。最終的には、商店街活性化を同じ目標とする地元の企業や団体と連携して、商店街が今までにないクリスマスイベントを開催した。

第2学年:多摩の伝統文化に触れ、多摩地域の魅力とその中にある持続可能な街づくりの手段を、多摩モノレール周辺地域のフィールドワークを行い学び取った。そして、その成果を生かして3年次の「2050年への提言」へ向けて、多摩地域の魅力を発信した。

第3学年:持続可能な社会の担い手として「2050年多摩市への提言」となるように、課題別に市内の施設等のフィールドワークを行った。このフィールドワークでは、具体的に多摩市の関係機関や福祉施設、地域との連携を図り、生徒と地域、関係機関が地域の共通の課題について、意見を交換した。そして、最終的に提言をまとめ、プレゼンをした。

  • 1年生:介護支援事業所のクリスマスの飾り付けの様子

  • 1年生:2つの商店街をつなぐ歩道橋の欄干に、それぞれのPRポスターを飾り付けている様子

  • 2年生:多摩地区フィールドワークでのチェックポイントでの様子

  • 3年生:恵泉女学園大学での調査の様子

  • プロモーションビデオの例①

  • プロモーションビデオの例②

助成金の使途

助成額 7万円
(下記費用を、助成金から充当)

内訳使途金額
諸謝金 講師謝礼 20,000
消耗品費 全方位デジタルカメラ 37,270
消耗品費 商店街活性化道具等 12,730

児童・生徒の変容

それぞれの学年で以下の変容がみられた。
第1学年:身近なSDGsについて考え、地域に目を向けて自分たちの暮らしの在り方について考えることができた。また、消費者目線で魅力的な商店街にするために様々な発想をし、魅力的な商店街のあり方を考えることができた。

第2学年:1年次の商店街の活性化活動を受け、多摩地域に目を向け、自分たちの街の良さを再確認すると共に他市の街作りを調査し、その魅力を発見できた。多摩市の良さと、持続可能な街作りに向けてどのような事ができるのかを考え発信できた。

第3学年:将来自分たちが多摩市に住み続けることを考えた際、生徒自ら課題を立て、課題を改善するための方法を考える活動を通して、課題解決に必要な知識及び技能を身に付けることができた。

先生の声

・地域の探求活動の一環として、校外の地域の人と交流を通して、課題解決のための考えを深めることができた。

・今後は「2050年 多摩市への提言」について、SDGsの「住み続けられるまちづくりを」を3年間通して学ぶ主のテーマとし、自分たちが多摩市に住み続けることを考えた際、どのような課題があり、それをどのように改善していくかSDGsを学習の中心として活動していきたい。

生徒の声

1年:私は、STP(商店街をちょっと楽しくするプロジェクト)の活動を通して商店街の温かさや魅力、地域の人とのつながりを学ぶことができました。
最初は何のためにSTPの活動をするのかイメージできませんでしたが、商店街の方々の「このような活動をしてくれて助かった。ありがとう。」という言葉を聞いてSTPができて良かったと思いました。
例年通りの活動はできなかったけど、私たちのやり方で商店街の魅力を伝えることができたと思います。
来年以降もその代にあった新しいやり方で商店街の魅力を伝えてほしいです。そして、商店街が人と人がつながるような温かい場所になってほしいと思います。

2年生:1年の時、自分たちの住む街での持続可能な街づくりを考えたときに、色々できることは話し合いの中でたくさん出た。しかし実現するとなると、自分たちの意識や行動を大きく変えなくてはならないことが多くなかなか継続して続けることができないことに気付いた。今回の調査を通しても、理想の街をつくるためには、大きなことではなく明日からでも自分たちができることを継続的に行うことが、持続可能な街づくりに通じるものだと改めて感じた。

3年生:1年、2年とESD学習を行ってきて、3年のフィールドワークを通して、多摩市の魅力や課題を見つけることができた。課題を解決するためにはどうしたらよいのかを考え、まとめ、発表をした。30年後の多摩市で自分たちの発見した課題が解決されて、生活しやすくみんなの笑顔あふれる街になってくれている事を願いたい。

学習成果発表の様子

2年生の発表の様子

今回学んだこと生かして3年次の「2050年への提言」へ向けて、多摩地域の魅力を発信した。

2年生の発表の様子

3年生の発表の様子

三年間で学んだことを生かして「2050年多摩市への提言」を行った。

教材ダウンロード

資料なし