2015年度ESDパスポート活動発表会

鎌倉地区ユネスコスクールの発表がありました

ESDパスポート活動発表会は、学校で進められるESD(Education for Sustainable Development:持続可能な社会づくりの担い手を育む教育)に対して生徒のボランティア行動の面から支援することを目的としてユネスコ協会が提供しているESDパスポートが、どのように活用されたかについて毎年度末実施している。今年度は2月24日(水) 16:00-17:00に、安良岡・鎌倉市教育長及びESDを専門とさESDパスポートれる横浜国立大学大学院の小池治教授を来賓として、またユネスコスクール加盟を検討されている今泉・北鎌倉女子学園教頭及び大西・清泉小学校教頭が参加をされて、鎌倉市立第一小学校多目的室で開催した。

ESDを支援するESDパスポート

最初に安良岡教育長より学校でのESDへの期待についてご挨拶をいただいて後、理事長よりESDの意義及びその推進拠点としてのユネスコスクールが国内で939校に達したが鎌倉地区では残念ながらまだこれから発表をされる2校のみであること、並びに生徒がボランティア活動に関わる都度スタンプを押すことでのボランティア活動の励みとなることを目的とするユネスコ協会ESDパスポートを生徒に手渡している真の意図、ESDを学ぶ上で不可欠な社会や自然とのつながりの意識・関心を高めること、について説明した。その後、横浜国立大学附属鎌倉中学校(指導:本間洋一郎教諭)及び同附属鎌倉小学校(指導:小倉健太郎教諭、鈴木遼輔教諭)におけるESD パスポート2015年度活動についてそれぞれの生徒の代表者に発表してもらった(中学校はインフルエンザ流行で学級閉鎖となったため本間教諭が急遽代わって発表された)。

ユネスコスクールでのESD推進

両校は共通してユネスコスクールとしての活動重点目標を以下に設定している。 『夢』:未来に向けて希望を持ち、持続可能な社会の実現を目指す姿勢を身に付ける。 『心』:地域や他の学校、世界のさまざまな人との交流を通じ、情報や体験を分かち合うことで、互いの立場を尊重する姿勢を身に付ける。 『力』:地域や世界の環境・歴史・文化に関心を持ち、地球規模の諸問題の解決に向けて主体的に行動する実践力を身に付ける。 附属鎌倉中学校では、科学部による近隣の学校にまで参加者を募って一緒に環境問題を実地で学ぶビーチコーミング(漂流物調査)や、「帰国生の会」による海外生活体験鎌倉地区ユネスコスクール発表会発表会、鎌倉に来た外国の方へのインタビュー、日本文化の体験活動などの国際理解・国際協力に関する活動を行っており、活動成果は文化活動発表会で全校生徒や保護者、地域の方に向けて発信している。また、「総合的な学習の時間」では、生徒が自分の生き方について探究する中で、地域の方にインタビュー学習や講演、職場体験など、さまざまな形で協力してもらっている。 一方で附属鎌倉小学校は環境問題に焦点を合わせており、生徒たち自身で1年前に立ち上げたユネスコ委員会の3人が、鎌倉駅前小町通りの路上放置ペットボトルの回収やベルマーク集めのボランティア活動を自主的に企画して実施していることを発表した。また、6年生4人が外来種による環境秩序の破壊を警告する数分のビデオを放映するプレゼンをしたが、そのビデオがシナリオから出演、撮影まですべてが生徒たちにより自主的に制作されたことに驚かされた。 両校が同じ敷地の中にある強みを生かして、小中一貫展開させたいとの意向である両校の今後のESDが楽しみである。(石田)

鎌倉ユネスコの活動

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