ひろば

天竜川の石は日本列島からの手紙

鈴木 佳子 たくさんの種類の石ころを拾いたいと思ったら天竜川下流・浜松市に来てください。実は、日本で最も大きな断層「中央構造線」(地上7000kmの上空から写した人工衛星画像には、西南日本を縦断するまっすぐな谷が写っている)が、天竜川に沿って走っています。 7000万年ほど前に、すでにアジア大陸の東の端に出来ていた日本列島の大陸側半分に、南からやってきた太平洋側の半分がくっ付いて、日本列島は完成しました。 その接合面が「中央構造線」です。この線を境に形成環境が全く異なる古い基盤岩が隣り合っているため、天竜川には、その両側から転がってきたたくさんの種類の石が集まっているのです。今、大きな被害をもたらしている「熊本地震」の断層帯も中央構造線の延長線上にあります。

認知症さようなら

畠中 清松 私は五年前、わずかな間に、母、父、妻を亡くし、心身ともに疲労困憊し体調を崩した。丁度そのとき本山輝幸先生が考案した「筋トレ」との出会いがあった。この筋トレのお蔭で体調もすっかり回復した。また筋トレを行うことで成長ホルモンが放出され、若返るとのことで、私が筋トレを始めてしばらくしてから体年齢を計測したら48歳(当時の実年齢74歳)という結果が出た。本山先生の話では、この筋トレを始めた方で認知症になった方は一人もいないと言っておられた。私は筋トレを続けて、ますます若返って認知症からサヨナラをしようと思っている。

美しいものは身近なものから

林 真喜子 今年3月に縁あって宮古島を訪れた時のこと。宮古上布の仕事をしている知人の計らいで織りの作業場を見せていただき、本物の上布の美しさに驚嘆した。宮古上布は、400年余の歴史をもつ伝統工芸品・重要無形文化財の織物。その糸の原料を訊いて驚いた。苧麻(ちょま)である。 鎌倉のそこら中で見かけ、雑草として草刈りの対象となってしまう、あの苧麻だ。今、その苧麻から糸をつくる糸積み技術の伝統が途絶えようとしているという。 苧麻が原料と知り、糸積みに興味を持った私は大歓迎を受けた。近々宮古島を再訪し、歴史ある糸積みの技術に触れてみたい。

つれづれなるままに

馬場 信子 母が昔「街を歩くと琴や三味線の音が、どこからともなくよく聞こえてきたものよ」と、教えてくれました。調子がはずれたり、あっていたりしたのも、風情があったといいます。今は調弦をするための“チューナー”という機械があって、誰でも上手に調弦が出来る時代となった一方で、何としても耳を使ってお調子を合わせなければならなかった頃は、今より何か大切なものが培われていたようにも思います。“人の手でしか作り出せない微妙なもの”こそ、伝統文化を伝え支えるための、何にも代えがたい“道具”といえるのではないかと考える今日この頃です。

巡礼古道

光永 公一 私の小宅は浄明寺の小高い所にある。正面に衣張山。よくこの山を散策するが、中でも「巡礼古道」は私の好きなコースである。ハイランドから歩くとほどほどに短いコースであることがまず気に入った。 またコース途中で忽然と金剛窟地蔵尊が柔和なお顔で私を迎えてくれる。鬱蒼とした森の中の岸壁を掘り開けた「やぐら」の中で静かに坐すこの地蔵は一日に何人の旅人と会話を交わすのだろうか。そもそもこの巡礼古道は坂東三十三観音の一番札所杉本寺と二番札所の岩殿寺(逗子)を結ぶ古道として有名であるが、未踏の方には是非勧めたいコースである

鎌倉ユネスコの活動

お問い合わせ

ご入会方法

賛助法人会員

会員専用

プレス情報

Home