鎌ユ・公開講座“世界遺産と識字”

中学生たちの発表に会場から感動の拍手

ペルーやブラジル。世界遺産に登録された山奥の子らのために、書き損じはがきを集め募金活動をし、文具やサッカーボールを贈ってきた鎌倉の中学生たち。10月5日、カトリック雪ノ下教会で開催の「世界遺産と識字」公開講座での中学生たちの発表は大きな感動を呼んだ。公開講座

◆思いやりが平和への一歩

公開講座第1部は工藤父母道さんの基調講演。世界遺産を守るために教育がどんなに大切かを調査で訪れた各地のスライドで紹介。工藤さんの語録を列記すると「教育を受ける力がないのではなく教育を受ける機会を奪われているのだ」「教育は大事だけれど、どういう教育を受けるかが問題」「周りの人びとへの思いやりこそ平和への第一歩だ」。そして出席している中学校の皆さんに呼びかけ、現地の人たちからのお礼の言葉を伝えた。

◆支援の現場では今

第2部はパネルディスカッション。最初に登場したのは在日ペルー大使館のエリカ・リサルドさん。通訳は今令子さん。「ペルーの貧しさを解決するために教育は重要な役割を持っている」と。そして「この貧しい子どもたちに別の世界があることを鎌倉ユネスコの皆さんの訪問が教えてくれました。感謝してます」と。 寺子屋建設のために、すでに3回も現地を訪れている日ユ協連の坂巻豊子さんはアフガニスタンの民族衣裳をまとって登場。パキスタンに逃れていたアフガン難民の帰国が続いているが、難民が残っている限り、キャンプでの寺子屋は続けること。また近くアフガンの首都カブールから60kmの農村に新しく寺子屋を作る準備がすすんでいると報告。その地は陶芸の里、自立のための作陶作業の再開も目指している、と。 次はMIKEN代表・井上アメリアさんのブラジル報告。印象に残った言葉は「ブラジルの貧富の差は大きく、貧困層がいることは、かえって富裕層を助けている」「民族対立をなくすには三世代かかる。」

◆大きな輪を作ろう

お待ち兼ねの登場は中学生。 手広中学校の松原恒大さんは「支援活動のなかでモノの大切さを学んだ。贈ったクレヨンやペンで書いてくれたお礼の手紙、いちばん嬉しかった」と。 玉縄中学校の古澤涼さんは「モノを大切にする心を自らも学んだ。南米の子供たちからの手紙が来て、ちゃんと届いてるんだなあと感動。Eメールなんてしなくても通じ合う気持を実感」と。 大船中学校の滝沢奈津美さんは「これからは世界の人びとが手をつないで大きな大きな輪を作っていかなくてはと思いました」と。 古賀めぐみさんは文化祭での募金活動を通して知った歓びを語った。 最後は鎌倉ユ協・山田雅子さんによるペルー・スタディツアーの報告。160万円の支援で完成した“山の学校”の様子を映像を使って紹介し、市民や中学生の熱い協力公開講座への感謝で締めくくった。 (鴇澤)

★大船中学、文化祭での募金アフガンの子らの教育に

大船中ボランティア部が今秋の文化祭で父母や地域の人びとに呼びかけて募金した53,755円を、公開講座の席上同中学生徒代表から日ユ協連の坂巻さんに寄託した。アフガニスタンの子らへの支援金に役立てられる。

★ご寄付に感謝いっぱいです

会員の山崎泰弘さんから8、000円が台の野田の湯さんが番台においてくださっている募金箱から3回目のご寄付3、735円を識字支援へとご寄託いただきました。多謝!

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