日本ユネスコ運動全国大会in高松

つなげよう平和の心 築こう平和の文化

今年の全国大会は 9月 15日、16日に、高松市にて「つなげよう平和の心 築こう平和の文化」をテーマとして、当協会からは月例理事会と重なったため理事長のみであったが、知床から沖縄まで文字通り全国、約 470人の会員の参加を得て盛大に開催された。

秀逸は、以下のように語られた俳人・黛まどか氏による基調講演「東日本大震災を通して見た日本人の美徳」であった。俳句の真の価値は、17文字にそり落とした表現を取る結果として創り出さユネスコ活動全国大会れる「余白」にあり、日本人の特質はそれからそれぞれなりの共感を得てその俳句を理解する。

加えて、移ろいゆく季節を意識する感覚が、西欧人は絵本のページをめくるようにデジタル的であるが、日本人は絵巻物をたどるようにアナログ的であり、それが繊細に表現される色々な俳句の季語(「夜の秋」は夏の季語など)に、更には花鳥風月の自然を自分と一体化して表現することにつながっている。

終わりに、東日本大震災の被災者の方々にも俳句は生きる力になっているとして、一人の年輩の方が作られた俳句「身一つとなりて薫風ありしかな」を紹介され、筆舌に尽くせない自然の猛威をもありのままに受け入れて強く立ち上がろうとされている被災者の方の思いが切々と伝わって感動した。

鼎談「私たちができる平和への提言」では、香川県で国際協力団体「セカンドハンド」を設立された新田恭子氏などが、自らの実践を通して身近にできることから平和につながる活動を始めようと呼びかけられた。

青年企画「平和と巡礼文化」では、地元の女子大生が四国八十八箇所遍路でのおもてなしから思いやりの心がはぐくまれた体験を語った。最後の香川県在住外国人(アメリカ、イギリス、ジンバブエ)3人のパネルディスカッション「外国人から見た平和とは何か」では、争いを好まない日本人への好感と同時に仲間を越えた組織との交流に意識的に取組む必要が指摘された。  (石田 )

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