知床スタディーツアー

2月14日〜16日、プロジェクト"ワールド・ヘリティッジ"の工藤父母道代表をリーダーとするエコ・ツアーに鎌倉ユネスコから6人が参加。工藤代表の弟さん正司さん(兄弟とも鎌ユ会員)の運転するミニバスで道東の冬を満喫した。

 

◆東京に春一番が吹いた日、我々ツアー一行はオホーツク紋別空港に降り立った。初日のメインイベントは流氷観察。砕氷船で30分程、沖にでたものの蓮葉氷は浮かんでいるが真白な氷原とは程遠く、うん?少々期待はずれ。地球温暖化をしみじみ感じたものだった。その後カーリングのメッカ常呂町を訪問し、元オリンピック選手の近江谷好幸氏の解説と実際の練習風景を見学。ちょっと通になった気分で今後のTV観戦が楽しみになった。     (鍋谷)

◆2日目、一面の銀世界の中を一路羅臼へ。途中、屈斜路湖畔で、越冬中の白鳥観察。6時近く今夜の宿「鷲の宿」到着。まずは新鮮な海の幸を堪能し、いよいよ今日のハイライト シマフクロウの観察態勢に。灯りを消し、暗闇の中、息をひそめて待つこと数時間、もう駄目かと諦めかけたその時、シマフクロウ飛来の報に、一瞬緊張が走る。餌の魚をしっかり口にくわえ、大きく翼を広げて飛び立つ姿はまさに王者の風格。
 一同大満足のうちに、この日の日程は終了。    (諏訪)
◆わずか2泊3日とは思えない内容の濃いツアーだった。
 いちばん勉強になったのは給餌と餌付けの違い。人寄せのための餌付けではなく、野生生物保護のための給餌地域に生息するタンチョウヅルやオオハクチョウたちの、なんと上品であったことか。砕氷船をどこまでも追ってくる「コジキカモメ」たちは、まさしく人間の勝手が作ってしまったことを痛感した。      (尾花)
   

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