心に響いた「平和コンサート」 |
今年の「平和コンサート」もヴァイオリン奏者、朝枝信彦さんのご厚意の結晶となった。昨年は目黒区立東山小学校特設管弦楽クラブとの共演であったが、今年はアマデウス・アンサンブル東京のコンサートマスターとしてご出演下さった。「本物の演奏を子どもたちに」という朝枝さんの希望で、都内の小中学生を無料招待するという画期的な催しとなった。ヴィヴァルディ・バッハ・モーツァルトと子どもにもなじみの深い曲が多く、小さな子どもたちもうっとりして幸せに包まれた演奏会となった。| 二十一世紀の第一歩を踏み出した今年は、日本がユネスコに55番目の国として加盟してから、50年を迎えた年です。我国は、この50年で驚異的な復興と経済成長を遂げ、国際的にもその地位を確立してきました。しかし国際社会に目を向けると、「文明間の戦争」と称された、バーミアンの大仏破壊や、先日アメリカで発生した同時多発テロ事件など悲しい出来事が報じられています。私たちは、改めて新しい世紀が「平和の世紀」となるよう、あらゆる努力をしていかなくてはならないと思います。 また今年は、「世界の子どもたちのための平和と非暴力の国際10年」のスタートの年でもあります。この記念すべき年に、「次世代への平和と文化のメッセージ」の願いを込めた、「ユネスコ平和コンサート・2001」が開催されますことを、心からお祝い申し上げます。コンサートマスターの朝枝信彦様には、昨年に引き続いて今年はアマデウス・アンサンブル東京を率いて出演していただきました。ご招待をいただいた小中学生を始め、会場の皆様の心に平和への願いと素晴らしい想い出が残ることと思います。 今日の催しのためにご尽力をいただきました目黒ユネスコ協会はじめ関係者の皆様に感謝申し上げるとともに、このコンサートが世界の人々の心に、ユネスコ憲章にある「平和の砦」が築かれる一歩となることを祈念いたします。 |