アジアユースオーケストラ鎌倉公演特集

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AYO鎌倉公演を終えて

アジアユースオーケストラ(AYO)は、毎年、オーディションで新たに選抜された中国、台湾、韓国、日本等のアジア各国の若い才能豊かホームステイの説明会な音楽家約100名が6週間限りのオーケストラを編成し、アジア各地で巡業公演をして、毎年8月末の東京での最終公演で解散となる、というスタイルを過去、20年余りにわたり繰り返してきました。公演の聴衆は、いずれもアジア人として共通の肌の色、よく似た顔、体型でありながら母国語や民族風習は異なるために互いに異邦人である若者が、音楽を通して見事に一体化している様を目のあたりにすることで一様に感激されますが、まさにユネスコが志向する世界がそこにあると言えます。
そこで、2013年度が当協会の創立25周年であることに合わせて、AYO をここ鎌倉の地に招聘して、ユネスコ東日本大震災就学支援のためのチャリティコンサートとしてAYO鎌倉公演を開催する構想が、約1年半前に、当協会の2012年3月理事会に対し、当時の鴇澤理事と田村監事が、AYOの日本事務局長でもある佐藤(劭)理ホストファミリーの顔合わせ事との連名で提案されました。かくして、当協会内部に佐藤会長を委員長、当時理事長の私を副委員長とする実行委員会を立ち上げ、会場とする鎌倉芸術館大ホールを満席にすること、並びに全団員のホームステイを鎌倉近隣で受け入れることを目標として、当協会を挙げての一大プロジェクトが始動したのです。
当鎌倉公演の主催は当然ながらAYOですが、共催としては、公演全体を統括する当協会に加えて、ホームステイ担当として湘南国際交流会、並びに会場提供とチケット販売の一部分担の役割で鎌倉芸術館、後援としては、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟に加えて、神奈川県、鎌倉市並びに鎌倉市教育委員会、更には協力団体としては、当協会のアレンジでAYO指揮者・芸術監督のリチャード・パンチャス氏によるワークショップを受けられた鎌倉ジュニアオーケストラに加え、鎌倉交響楽団、湘南ユースオーケストラ、鎌倉ロータリークラブ、国際ソロプチミスト鎌倉、い夜行バスの到着を待つスタッフけばなインターナショナル鎌倉支部、鎌倉アートフォーラムS、JCN鎌倉、鎌倉エフエム放送、藤沢エフエム放送、がそれぞれ引き受けてくださりました。
当初から、厳正なオーディションで選抜されたとは言えプロではない団員の集まりであること、並びに開催日は平日で、しかもホームステイ受け入れの関係から夕方でなく午後3時開演とせざるを得なかったこと、一方で東日本大震災就学支援チャリティコンサートとして相応の収益を出さなければならないのでチケット代をむやみに安くできないことから、1,500席の鎌倉芸術館大ホールを埋めることは至難、またホームステイ受け入れには団員2人ひと組として50家庭を集めなければならないことは極めて高いハードル、と覚悟していました。
しかし最終的には、チケットは当日の1週間前に完売、ホームステイ受け入れ家庭も3週間前に全部を手配することができました。これはひとえに、当公演の多数枚目録のチケットを熱心に販売してくださりました会員各位及び共催団体、後援団体、協力団体それぞれの皆様、並びにこのたびのホームステイ受入れを一手に引き受けてくださいました湘南国際交流会及びホームステイを快く受け入れてくださりました会員と市民の皆様のご厚情のお陰であり、ここに厚く御礼申し上げます。
そして、今年は11カ国98名(日本人は14名)の団員から構成されるオーケストラによる公演そのものが、満席の会場に応えて、パンチャス氏の自在の指揮のもとで、若さにあふれた非常にエネルギッシュな演奏となり、実に感動的でした。ベートーヴェン第5交響曲「運命」の熱演が終わって会場を出てこられた聴衆の皆様おひとり一人が興奮さめやらぬ感じで、一様に素晴らしかったと口にされ、公演全体を統実行委員会のメンバー括しました立場としてこの開催に至るまでの色々な苦労が一気に吹っ飛んだ気がしました。
演奏がひと通り終了したところで、壇上でパンチャス氏から佐藤会長に所期の謝金50万円の目録が手渡されました。その全額を、3.11東日本大震災ユネスコ協会就学支援奨学金として日本ユネスコ協会連盟に寄託しますことを報告いたします。
最後に、大量のチケット販促・販売管理から、公演前日の団員の鎌倉観光アテンド、公演当日の受付等の運営までの非常に煩雑な仕事を引き受けてくださりました、当協会AYO鎌倉公演実行委員各位に深く感謝申し上げます。(石田喬也)

鎌倉芸術館長 竹田洋太郎氏からもメッセージをいただきました。
当日、お客様を安全かつスムーズにご案内できるよう、鎌倉ユネスコ協会様と事前の打合せを重ねて参りました。大きな事故なく無事に終えることができたこと、終演後、多くのお客様から感動と興奮冷めやらぬお言葉を多数頂戴し、その喜びを共有させて頂いたことに改めて感謝申し上げます。

AYO鎌倉公演にご寄附の方々

高徳院様、光明寺様、国際ソロプチミスト鎌倉様、鈴木冨士子様、前田和子様、辛島富喜子様、加藤紀美子様、沼野輝彦様,兵藤芳朗様、吉田祥子様、山田ミヤ子様、山田ますみ様、磯山文雄様、二瓶和敏様、神澤貞臣様、他。

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