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  3. 2021年度キリバス事業・行事

キリバス×仙台オンライン文化交流会の収録を行いました

日本キリバス協会のケンタロ・オノ氏は常々、「キリバス共和国が直面している課題に共に取り組むためには、お互いを知ること、理解し合うこと。なぜなら友人の窮状は自分事として感じることができるから」と言っておられます。
私達もしっかりと取り組む一つの手段として、オンライン文化交流会開催の準備をして参りました。
しかし、国境を閉じてCOVID-19の感染者をゼロに抑えてきたキリバスでの感染の報が入ったのは交流会10日前、次々と非常事態宣言やロックダウン発動の報が入ってきました。一方、日本国内での感染も急拡大したことで、交流会は中止せざるを得ない状況となりました。
全会員の皆様にお知らせし、両国間の文化交流を通じて相互理解を深めるユネスコらしい会を企画していたので、大変残残念でしたが、今できることで最善を尽くすそうと考え、日本の文化を伝える映像を作成し、キリバスの皆さんに発信することにしました。
参加の3団体の皆様にも全面的な協力をいただけることになり、予定通り1月29日(土)、仙台福祉プラザのふれあいホールで、無観客での収録を行いました。
司会を、日本キリバス協会のジョン・正雄・オノ氏と当協会の針生真由美事務局長がキリバス語と日本語で担当、袴とジブタ(キリバスの女性が着ているブラウス)姿で交流を演出しました。宮城県仙台第二高等学校合唱部によるアカペラ四重唱の清々しい歌声で「鷖」「COSMOS」、高校生民謡歌手 荒瑞加さんの「米節」「南部俵積唄」の圧巻の歌唱力と振り袖姿はキリバスの皆さんの日本への関心を高めることでしょう。雀踊りを披露した誇雀会青陵健人万年青組の皆さんは、平均年齢79歳、最高齢は87歳、心を込めて折ってくださった千羽鶴と共に、キリバスの皆さんを勇気づけるものと思います。予定していたキリバス側TMユースによるキリバスダンス、見上会長とキリバス教育省要人の方との対談は後日になりましたが、今回の映像を編集し、キリバスの皆さんに日本の文化と仙台ユネスコ協会の思いを届けたいと考えています。映像は会員の皆様にもご覧いただける様にいたしますので、楽しみにお待ちください。

  • 荒瑞加と三味線のお父さん

  • 誇雀会青陵健人万年青組の皆さん

  • 宮城県仙台第二高等学校合唱部の皆さん

  • 司会の二人とケンタロ・オノ氏

  • 収録機器操作スタッフ

第2回update meetingを開催しました

2021年12月23日(木)午前中、第2回update meetingを開催しました。
前回は事務所とZOOM参加が半々でしたが、感染状況が落ち着いていたこともあり、事務所参加者が殆どでした。
プロジェクト進捗状況報告では、経理担当者から文化交流会開催に伴う予算案修正や補助金申請と支出明細の説明、ケンタロ氏と内藤リーダーからはユネスコスクールやESDセミナー関連などの活動実施状況、HP担当者からは仙台ユネスコ協会HPに本プロジェクトページを新設して重点的に掲載している旨の説明がありました。
次いで1月に予定しているオンライン交流会のプログラム進行並びに機器やオンライン設定に関する協議を行い、最後に今後の予定(会議・映像制作・報告書作成など)を協議しました。

  • 実施イベントの報告

  • 文化交流会の打合せ

キリバス文化交流会(1月29日予定)の内容を変更します

キリバス共和国は2022年から入国制限を一部緩和しましたが、国内で新型コロナ感染が拡大したため、1月22日からロックダウンが実施されました。大人数が集まる活動が制限されますので、文化交流会への参加が出来なくなりました。
一方、仙台でも感染が急拡大しており行動制限すべきフェーズになっていると考えます。集団で演目を行うことや会場に集合することが感染拡大につながる危険性が高いと思われますので、交流会開催を自粛すべきとの結論に至りました。参加を考えておられた方々や演目発表の準備をされた方々には大変申し訳ない想いと残念な気持ちで一杯ですが、ご理解をいただきますようお願い申し上げます。
交流会の目的は、キリバスが抱える問題や両国の伝統文化の理解を通じてユース育成や市民レベルの啓発活動につなげることです。交流会の目的を補完するために、プログラム内容をそれぞれ録画・編集してYou Tubeに掲載する予定です。これにより、より多くの方々に知っていただけるものと思っております。You Tube掲載が決まりましたら、HP上でご案内いたします。

キリバス=仙台・オンライン市民交流会を開催します

年明けになりますが、令和4年1月29日(土)、キリバス共和国とオンラインで結び、文化交流会を開催する予定です。キリバス共和国に「キリバス民間ユネスコ協会」を設立する機運を高めるには、民間ユネスコ活動の趣旨を共有し、お互いをよく知ることが大切です。
市民交流を通して互いの文化に触れることで、尊重し合い、多様性を認め合うことができます。キリバス共和国からは、キリバスダンスや歌を、仙台からは雀踊りや中・高校生の歌を紹介します。
キリバス共和国が直面している危機的な現状を、他人事としてではなく自分たちにも関わりのある事と捉えることが、日本国内におけるユネスコスクールを中心とした学校や市民レベルでのユネスコ活動、SDGsへの取組を活発化させることにつながると考えます。
なお、ポスターは出来上がり次第掲載いたします。

キリバスと日本の小学生オンライン交流会を開催しました

キリバスの首都タラワの小中学校は、全校ユネスコスクールに登録しているそうです。同じくユネスコスクールである気仙沼市立鹿折小学校との交流を、今回のキリバスプロジェクトで企画・コーディネートしました。両校の子どもたちの交流は予想していたより遥かに素晴らしく、子どもたちの力に感心・感動の交流になりました。時系列で概要をご紹介します。

9月6日
ケンタロ・オノ氏と子どもたち・先生方との交流会【海と生きる探究活動「キリバス共和国ってどんな国?ケンタロさんって?」】
残念ながら、対面授業が行えず、ZOOMによるオンラインでの交流会になりましたが、子どもたちの興味・関心を引き出した有意義な交流会になりました。
授業後に行った先生方との情報交換会では、この交流を【「共に生きる」につなげる深い学びとするために】というテーマで意見交換し、子どもたちの交流前に、先生方がまず交流をしてみよう、ということになりました。

  • 各教室で、ケンタロ氏のZOOM授業を受ける子どもたち

  • 先生方との熱心なZOOMでの意見交換

9月28日
先生方同士の交流会
ケンタロ氏の通訳のもと、キリバス語、英語、日本語が入り交じっての(たぶんです、ケンタロ氏しか分かりません)交流が行われました。万全の準備で望んだ鹿折小学校の先生方でしたが、通訳が入ると持ち時間は4分の1、ということを体感。子どもたちの交流計画を立てるためのよい勉強になりました。この交流は、キリバス国内でも関心を呼び、新聞、TVでの紹介がなされました。

  • 最後は和気藹々の先生方、子どもたちの交流に期待が高まります

  • キリバス唯一の「KiriOneTV」の映像。相手校のWar Memorial小学校前で

11月12日
3年生の交流
テーマ 鹿折の宝「浪板虎舞」を知ってもらおう
鹿折小学校の子どもたちは、学芸会で演じた「波板虎舞」を披露、対して、War Memorial小学校の子どもたちは、キリバスダンスを披露し、互いの「舞・ダンス」の感想を交換し合いました。

  • 虎舞を披露する鹿折小の子どもたち

  • キリバスダンスを踊るWar Memorial小学校の子どもたち

  • 両校での記念撮影

  • 交流の場は、こんな感じ

11月12日
4年生の交流
テーマ 「命をつなぐ鹿折川」水辺の環境を守るために考えたことを伝えよう
キリバスに川は?山のないキリバスに川はないのです。それぞれの環境の違いからお互いの水辺の生き物に興味津々。生活様式も異なる中で、海の環境を守るためにはどうしたらよいか、一緒に何をしたらよいか、考えました。

  • はじまりは挨拶から

  • キリバスの海に生息する貝を見せてくれました

  • 画面に向かって手を振る子どもたち

  • タブレットを使って、調べながら交流する鹿折小の子どもたち

11月19日
5年生の交流
テーマ 「世界につながるわたしたちのふるさと」キリバスや外国の方々に気仙沼市の産業が支えられていることを知ってもらおう
海とのつながりが深い気仙沼市、産業について学ぶ5年生は、キリバスとの関わりを具体的に学ぶ学年です。キリバスから来ている船員さんも活躍しているという気仙沼と、キリバスの水産業についてたくさん質問し合いました。

  • 写真を見せながら気仙沼を紹介します

  • キリバスの子どもたちからの説明を熱心にメモしながら聞いています

  • お互いに質問し合いました、聞きたいことが次から次へと

  • 画面越しに記念撮影

  • 画面を見つめる子どもたちの表情が、とてもよい!

  • 交流学習後に校長室を訪れた子どもたち、もっと交流したい、今度は自分たちで英語で交流したい…学びに火がついた!

11月19日
6年生の交流
テーマ 「海と生きる気仙沼市」未来のふるさとを守るために学んだことを伝えよう
キリバス共和国と気仙沼の共通点「海と生きる」に焦点を当て、海の環境について考えました。地球温暖化の問題をどのように捉え、どのように行動しているかを伝え合い、両国の小学生が一緒に行動できることは何か、話し合いました。

  • 映像を駆使して気仙沼を紹介しました

  • War Memorial小学校の見取り図を手作りして見せてくれました

  • キリバスの環境問題についての思いや活動をポスターにして説明

  • この手を結ぶポスターには「鹿折小学校の皆さんと心を一つにして、気候変動と海面上昇の対策を一緒に考えて取り組むこと」とあります

  • 一緒に記念撮影

  • キリバスの子どもたちの発表をまとめた板書「祝福」「平和」「繁栄」。この交流から学んだことがたくさんありました…

気仙沼円卓会議に参加しました

日本のESDを牽引してきた「気仙沼円卓会議」。市の基本計画にも「持続可能な社会の構築」が明記され、市長をはじめ行政、企業、学校が一堂に会して意見交換する、素晴らしい会議です。今回、キリバスプロジェクトの一環として、キリバス共和国内小学校と鹿折小学校とのユネスコスクール間交流について報告をさせていただくために、お招きいただきました。

ESD for 2030学び合いプロジェクトでキリバスプロジェクトを紹介しました

東北地方ESD活動支援センターとESD/ユネスコスクール・東北コンソーシアム主催の「ESD for 2030学び合いプロジェクト」で、キリバスプロジェクトが昨年度から取り組んでいる「社会科学習プログラム」の実践発表を行いました。
小学校社会科の最後の単元「世界の未来と日本の役割」で、キリバス共和国を切り口に単元のねらいに迫るという指導計画は、仙台市立小学校の有志の先生方の研究グループが開発したもので、発表は授業を実践した六郷小学校の芳賀航先生が行いました。
高く評価されたこの実践は、さらに今年度も複数の学校で実態に応じた実践を行い、汎用性を高めていく計画です。

キリバスプロジェクト・第1回運営協議会(Advisory Committee)を開催しました

キリバスプロジェクトを、外部有識者や専門的立場の方々にアドバイス・評価をいただく組織である「運営協議会(Advisory Committee)」をオンラインで開催しました。2021年度の実施計画を、日本キリバス協会のケンタロ・オノ氏と仙台ユネスコ協会から説明、各委員の方々から、具体的なアドバイスをいただきました。
今後の事業の進捗をホームページで見ていただくほか、プロジェクト側からの随時の報告、指導・支援の要請を行っていく予定です。

キリバスプロジェクト・第1回Update Meetingを開催しました

プロジェクトを推進する仙台ユネスコ協会内の組織として、Update Meetingを立ち上げています。
「会議開催」「交流会企画」「ユネスコスクール交流」「映像制作」等、6つのWorking Groupで活動していきます。

気仙沼市立鹿折小学校の子どもたちにオンライン授業を行いました

9月6日(月)、3~6年生を対象にケンタロ・オノ氏がオンライン授業を行いました。鹿折小学校の探究活動は「海と生きる」。
今回の授業は「キリバス共和国ってどんな国?ケンタロさんって?」をテーマに実施、ケンタロ・オノ氏とキリバス共和国と、子どもたちが出会う授業でした。コロナ禍で対面からオンラインに変更になり、直接の交流はできませんでしたが、子どもたちが、教わったキリバス式じゃんけん(実は、日本のじゃんけんが伝わったものとか!)に興じていた、感想や質問がたくさんでた、との先生方からの報告がありました。
放課後には、先生方とケンタロ・オノ氏とで、キリバスの小学校との交流計画について話し合い、まずは9月28日、教員間の交流を実施することになりました。話合いには地元の漁業関係者の方も参加、気仙沼とキリバスの驚きの関係も授業計画に反映されそう…これからの学習の展開が楽しみです。
※「学校間交流」のバナーから、鹿折小学校の「海と生きる探究活動」年間指導計画デザインシート(2020年度版)を見ることができます。

  • キリバス共和国はどこにある?

  • 交流の相手校、War Memorial小学校の子どもたち

  • 鹿折とキリバスは海でつながる

  • 先生方との話合い

6年生社会科「世界の未来と日本の役割」実践報告

新学習指導要領前文に明記された「持続可能な社会の担い手」の育成に向けた取組みとして、現職の先生方による「キリバスを切り口にした学校教育プログラムの創出」に取り組んでいます。2020年度に作成したのは、6年間の学びの総まとめとも言える社会科最後の小単元「世界の未来と日本の役割」の学習プログラム。授業実践したものの、コロナ禍で検討会が延び延びになり、この8月、オンラインで報告会を実施しました。
教科の学習プログラム創出のこだわりは、汎用性。ケンタロ・オノ氏との関係性の中でキリバスを切り口にしつつ、ねらいは教科目標に添う、全国どこの学校でも活用できるプログラムにこだわりました。
2021年度は、地域や子どもの実態に合わせた実践をさらに仙台市内3校で実施、ブラッシュアップし、汎用性を高める予定です。
※「学習プログラム」バナーから、2020年度の学習指導案と実践の振り返りをご覧いただけます。