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城南の豊かな森を取り戻せ 
白もくれんの並木再生プロジェクト

岡崎市立城南小学校

参加人数 3学年 230人
地域住民・保護者約36人/その他(樹木医・造園業者)

助成活動期間2020/6~2022/3

活動のねらい

白もくれん並木の再生を通して気候変動の影響を知り、地域や専門職の方との協働的な学びを実現し、並木を地域の遺産そして位置づけ、長くかかわっていく姿勢を育む。

活動内容

1年目:白もくれんの現状や地域や卒業生にとって大切な並木であることを知り、樹木医から保護の仕方や暑さ対策を学ぶとともに樹木医と協働で保護を行う。枯れてしまった白もくれんの伐採と新しい白もくれんの植樹を行った。
また、後輩にもこの活動を引き継いでほしいという思いから、「つなげ 白もくれんプロジェクト」を始動。

2年目:1年目同様に手入れと保護を継続。学校行事「城南CITYカーニバル」ではこれまでの学習を全校や保護者に発表した。また、弱った木をどうするべきかなどのアンケートを、ブースに設置して尋ねた。「つなげ 白もくれんプロジェクト」の一環として5年生と共に観察を行い、3月には合同で植樹をした。

ページ下部、ダウンロード教材から城南小学校作成の資料をダウンロード可能。
使用したワークシート等の教材:「岡崎市教育論文」
指導案:学校作成の活動報告クリアファイル原稿など

  • 白もくれんの観察を始めたころ

  • 地域の人の想いを聞く会

  • 乾燥を防ぐため、幹には幹巻きテープを巻く

  • 白もくれんへの手当てを行う

  • 手当の一環として、幹の腐った部分は取り除いていく

  • 植樹の様子

助成金の使途

助成額 30万円
(下記費用を、助成金から充当)

内訳使途金額
諸謝金 講師料・資料代 15,000円
印刷製本費 B4上質紙、クリアファイル印刷代 56,950円
消耗品代 米糠(腐葉土づくり用)、軍手等 6,780円
その他 ハクモクレン新木・標柱代金、看板代 186,115円

児童・生徒の変容

白もくれんに対して、強い思いをもった方との触れ合う場を設定したことで、並木再生への意識を継続しながら、主体的に活動に取り組むことができた。
植樹した白もくれんの世話を継続して行うことによって、思い通りに育たない理由や再生させる方法を知りたいという切実感が増し、課題追究・課題解決の力がついた。
課題を解決していくうちに、気候変動の問題や環境維持の方法についての知識が増えた。
後輩に学区の方々の思いを伝えたいという気持ちが、保護活動の継承・発展につながり、郷古愛を深めた。

先生の声

・本実践では、児童らはだれかとかかわってその考えや思いに触れるたびに、問題意識を高め主体的に活動できるようになっていった。数名の児童は後輩に自分の思いが伝わったことを「うれしい」と記している。この思いの連鎖が、本実践の大きな成果であるといえる。

・今後は細くても長くこの活動を続けちくことが最大の課題と言える。そして数年後には、城南小に白もくれん並木を再生させ、学区の方々と喜びを共有したい。

・『城南CITYカーニバル』という総合的な学習の発表会で保護者や学区の方へ、学びを発信したことで、理解を得ることができた。

生徒の声

・学区の方々の思いがあるから、白もくれんの並木を絶対に復活させたい。

・地域や城南っ子に愛され続ける白もくれんを今まで以上に大切にして、きれいな白もくれんが満開になった姿をいつか見たいです。

・5年生:6年生が頑張って守ってきてくれたと知りました。学区の人が大好きな白もくれんを復活させたいです。

学習成果発表の様子

「城南CITYカーニバル」で白もくれんの状況や、学区の人たちの想いを紹介した。

お店(発表ブース)には、「弱ってきた木」をどうすべきかについてのアンケートを設置した。

教材ダウンロード

使用したワークシート等の教材

指導案