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平和の架け橋プロジェクト(Bridging for Peace Global Conversation)

名古屋経済大学市邨高等学校

参加人数 1400

助成活動期間2024/4~2025/2

活動のねらい

・社会情勢を知り、自分事として捉え、実際に現地の人が欲している物事を理解する。

・活動を通して難民や貧困地域の人びとに寄り添って伴走することの大切さを理解し、現地に必要とされている支援は何か考える。

・活動を「人の心のなかに平和の砦を築く」ことに結びつかせ、関わった生徒の自己肯定感・自己有用感を高める。

活動内容

・各クラスから選出されたユネスコ委員、学校設定教科「ユネスコゼミ」の生徒の活動
埼玉県、台湾、韓国などの他校生徒とともに専門家から深く学び、その学びをクラスへ伝達している。また、学びを実際の支援活動へとつなげ、活動の成果を校内外に発信している。

・ユネスコスクール全国大会での取り組み
ユネスコ委員、ユネスコゼミの生徒が参加したユネスコスクール全国大会の第二分科会では「高校生などの若者ができる国際支援とは何か」をテーマにし、ファシリテーターを担った。

・EDU-Port JAPANでの学びを通じた取り組み
国外で活動を続けるUNHCR、UNRWA、国境なき子どもたち、JICA、NPO法人、ユニクロなど専門家の方々からオンラインなどを通じて学びを得た。

・「世界難民の日」の活動
ヨルダンで難民女性の経済的自立を支援する日本人女性から現地の状況を学ぶ学習会を実施した。ガザ地区で活動しているUNRWAの医務局長から現地の状況をオンラインで学んだ。

・難民へ送る服を集める活動
各クラスから選出されたユネスコ員がポスターを作成し、校内放送や文化祭を通じて、段ボール29箱の子ども服を集めた。

・カンボジア貧困地域の子どもたちを支援する活動
① チャリティー綿菓子販売を複数回実施し、収益金を各種支援団体へ寄贈した。
② 昨年度の収益金はカンボジアのNPOに寄付し、収益金は現地小学校の鉄棒の建設に利用された。
③ カンボジアの状況を学ぶため、オンライン学習会を実施した。

・国際支援をしている学校との国際交流
① 「戦争のない平和な世界の実現」を特に意識し、活動を行っており、国際支援をしている学校との国際交流、異文化理解の活動として同校生徒が韓国を訪問し、対面交流した。
② 台湾のパートナーシップ校が来校し、互いのユネスコ平和活動の報告会、文化交流会、日本の授業体験等を実施した。

・ドキュメンタリー映画「私は憎まない」の上映
1年間の活動成果の報告会を実施するととみに、イスラエルの病院で働くパレスチナ人医師のアブラエーシュ氏のドキュメンタリー映画「私は憎まない」を上映し、生徒、保護者、教員計50名が参加した。



  • チャリティー綿菓子販売の様子

  • チャリティー綿菓子販売の様子

  • 「国際問題の解決のために役立っていると思うか」という問いに対する回答

  • 「来年も国際支援に取り組みたいと思うか」という問いに対する回答

  • 「世界の出来事に関心を持つようになったか」という問いに対する回答

助成金の使途

助成額 10万円
(下記費用を、助成金から充当)

内訳使途金額
諸謝金 学習会、講話の講師料 30000
旅費交通費 平和活動報告会 70000

児童・生徒の変容

ユネスコ委員、ユネスコゼミの生徒に向けて行った意識調査において、「自分の今までの行動が国際問題の解決のために役立っているという意識が大幅に上昇する結果となり、生徒の自己有用感が高まった。

来年度以降も国内外の高校生と実施した活動に取り組みたいと感じている生徒は8割であり、国際支援の重要性を育むことができた。

実際に活動行ったことにより、世界の出来事に関心を持つようになったと思う生徒はほぼ全員になった。

先生の声

「国際支援活動を実際に体験することで生徒たちの自己有用感が高まったのではないか」
「オンラインや対面による交流をこれからも続けていきたい」
「海外の学校へも直接訪問したり、海外から訪問を受け入れたりするなどの交流を活発化させたい」

保護者の声
「若い皆さんが困難を抱える人たちのために活動している姿は素晴らしい」
「国を越えて高校生が活動し支援している姿が素晴らしい。応援していきたい」

生徒の声

「助け合いの精神をもって手を取り合っていることというのは素晴らしいことだと思い、自分もその心をもって視野を広く持ち、自分のことだけではなく周りのこと、世界のことについての理解をより活動の発表を通じて深めていきたい」

「みんなが同じ目的に向かって支援を続けているのはとてもすごいことだと思ったし、自分もその一員だということがわかって嬉しかった。直接紛争を無くすことはできないが、私たちの積み重ねで平和に一歩でも近づけたら良い」

映画を鑑賞した感想
「暴力に対して暴力で対抗しても平和は来ないということが分かった」
「ハマスの過去について知らない部分が映画の中に出てきて、もっと理解を深めていく必要があると思った」
「戦いのない、話し合いのできる世界を作りたい」

学習成果発表の様子

教材ダウンロード

資料なし