U-Smile ~みんなでつなぐ子ども応援プログラムu-smile

【U-Smile活動報告】こどもワンダーピクニック ときわ公園&ときわ動物園(山口県宇部市)

2025.08.18

U-Smileプログラムでは、さまざまな理由で困難な状況に置かれた子どもたちへ体験支援を行っています。2025年6月、宇部市の小学2~3年生を対象に「こどもワンダーピクニック ときわ公園&ときわ動物園」を開催しました。

昨年度、参加した子どもたちと保護者から大変好評だったため、「子どもの未来共創ワーキングチーム」による体験企画として今年度も山口大学の学生団体Ube col.(ウベカレ)が主催し、宇部市と日本ユネスコ協会連盟が共催しました。

当日、保護者に付き添われてときわ公園に集合してきた29人の子どもたちは、受付を済ませて保護者と別れ、待っていた大学生ボランティアと合流しました。ボランティアは山口大学と筑紫女学園大学から参加しました。

最初のプログラムは、全員でのレクリエーションです。口頭でのコミュニケーションなしに、誕生日の月・日付順に1列に並ぶ「バースデーライン」というゲームをグループ対抗で行いました。最初は不安そうだった子も、指で数字を表すなどして自分のことを表現し、相手の意図を汲み取りながら少しずつ場に慣れていきました。

次は、ときわ公園内の彫刻のスケッチです。子どもたちは一生懸命に彫刻を見つめ、彫刻全体を画用紙に収める子もいれば、一部分に注目して描く子もいて、色鮮やかに描く子もいれば、単色で描く子もいるというように、子どもたちひとりひとりの感性を感じる1枚が出来上がりました。

中には保護者と離れることに不安を感じ、最初は輪の中に入れない子もいましたが、他の子が声をかけ、絵を描き終える頃には一緒に芝生を走り回っていました。子どもたちの高いコミュニケーション力に驚かされました。

たくさん遊んだ後はお弁当タイムです。グループごとに日陰に座り、唐揚げやコロッケをうれしそうに頬張っていました。

午後はときわ動物園へ移動。今年度初の試みとして、動物園バックヤードツアーを実施しました。シロテテナガザルの生態について、飼育員の方が餌を手に説明されていると、サルたちが集まってきました。ブロッコリーやリンゴなど自分たちと同じものを食べているという説明に、子どもたちは興味深々でした。その後、園内を巡り、ウサギやモルモットと触れ合いました。

動物園を後にし、最後はお楽しみの「宝探し」。暑さで疲れてきていた子どもたちも、「宝探し」と聞くと元気を取り戻し、「一番に見つけたい!」と走り回って探しました。宝箱の中身はお菓子で、大喜びの様子でした。

こうして、Ube col.(ウベカレ) のみなさんが準備したプログラムは終了。子どもたちは、お菓子の詰め合わせと彫刻のスケッチを手に、「楽しかった」「またやりたい」と笑顔で保護者のもとへ帰っていきました。長い1日の疲れも、子どもたちの笑顔で吹き飛びました。

別れ際には「また来年も会えるよね?」と名残惜しそうにする子もいて、休日に外出の機会が作りづらい家庭の子どもたちに、良い思い出を残せたと感じました。

U-Smileプログラムでは、子どもたちへ感動体験を提供し、社会を生き抜く力を身に付けることを目的としています。

今後も支援を必要とする子どもたちが積極的に参加してもらえるような体験支援を実施してまいります。皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。

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