<カンボジア> 真っ暗な中でひびく声
企画広報担当の本間です。
カンボジアでまもなく寺子屋がたつドンソック村(シェムリアップ州チクライン郡)に出張してきました。
日本ユネスコ協会連盟カンボジア事務所から車で約1時間。
世界遺産アンコールワットのあるシェムリアップからおよそ70Km。
ドンソック村は人口約1000人の貧しい村で、ほとんどの村びとは稲作に従事しています。
◆PM3:00 ドンソック村到着。
村を案内してくれたのは、寺子屋建設と並行して村で開始された識字クラスの若い先生たち。
村を案内してもらっていると、識字クラスに通う学習者に会いました。
彼女(写真左)は、家が貧しくて、幼少から農作業を手伝っていたため、学校に通うことができなかったそうです。働き詰めの生活の中で両親ともすでになく、今は一人で住んでいます。ドンソック村に識字教室が出来て、いま初めて文字の読み書きを学んでいます。
「授業は楽しい?」と聞いた時の様子
引き続き、村を歩きながら、色々と話を聞いているうちに、
農作業を終えた村びとたちが続々と自転車でドンソック村に帰ってきました。
家で夕飯を食べた後、識字クラスに通います。
◆PM 7:00 識字クラス開始。
ドンソック村では、民家を借りて、学習者のレベル別に3ヵ所で識字クラスを行っています。寺子屋が完成したら、寺子屋でも識字クラスが実施される予定です。
識字クラスの様子。
何回も繰り返して、文字を読む練習をしていました。
子どもと一緒に学ぶお母さん。子どもは寝ています。
外から見た識字クラス。
村には、電気がありません。(識字クラスはジェネレーターで発電)
真っ暗な小さな村に、村びとが文字を読む声が響きわたっていました。
※ドンソック村の寺子屋はその後順調に建設が進み、6月22日にカンボジアのイム・セティ教育大臣を迎えて、盛大な開所式典をおこないました。
開所式典の様子はこちら
https://www.unesco.or.jp/terakoya/news/2011/841127000006.html