世界寺子屋運動terakoyaitem

ホテイアオイ製品、次は家具のデザイン作りへ

2013.01.10

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広報の間辺です。
以前、本ブログではカンボジア・チョンクニア村の寺子屋で制作しているホテイアオイのバッグ作り(「<カンボジア> 夏に涼しいホテイアオイ製品」「販路を拡大中 ~バック作りに奮闘するチョンクニアの女性たち~」)をご紹介しました。

これらのバッグは、チョンクニア村で暮らす女性たちが少しでも安定した収入を得られるように、湖に浮かぶホテイアオイを原料にしてバッグなどの製品を作り、観光客向けに販売しているものです。

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さて、このホテイアオイグループのリーダーであるナレンさんによると、現在、新しいデザインの家具(テーブル、ソファー、机など)にも挑戦しているそうです。
現地の人びとの手による寺子屋での活動が広がっていくことは、みなさまのご支援の成果でもあり、大変うれしいことです。
「私の家の生活状況はとてもよくなりました。ホテイアオイ製品作りが私の家の生活も変えてくれました。十分な市場があれば、製品作りで生計を立てられるのではないかと思います」、とナレンさん。
彼女は今、少しでも多くの女性たちがホテイアオイから収入を得られるよう、活動を広げようとしています。

48歳のソー・サンバットさんは、「自分はメンバーに加わったのが遅かったけど、他の仲間よりも多くのデザインの製品を作れる」そうです。「4人の娘にも作り方を教えています。娘たちもうまく作れるようになっているので、追加の注文があれば、娘たちもメンバーとして参加できます。」と期待を寄せます。

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↑ サンバットさんと娘さんがナイトマーケットから注文があったバッグを作成中

ナレンさんもソンバットさんも、今ではホテイアオイ製品作りの先生です。他のNGOや企業からホテイアオイ製品の作り方について研修講師の依頼もあるそうです。

チョンクニア村は漁業が主な生計の手段でした。しかし、湖の水質汚染などもあり、漁獲量は年々減り、今では漁業は衰退しています。そのような中で、ホテイアオイ製品は、地域の人びとにとって漁業に変わる重要な生計の手段になっています。まだまだ課題もあるそうですが、家庭の収入が安定することで、確実に子どもたちが学校に通えるようになっています。皆さまのご支援に心より感謝いたします。

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