世界寺子屋運動terakoyaitem

「学校で勉強したい!」そんな子どもたち大集合

2015.02.02
教育文化事業部でインターンをしている久保寺です。
2014年9月末から10月にかけてカンボジア滞在時に訪問した、リエンダイ寺子屋の復学支援(エクイバレンシー)クラスの様子についてお伝えします。
カンボジアの農村地域では、経済的理由などによって学校に通えない子どもたちが多く存在します。小学校への就学率は男女とも98%に達するものの、中学校になると40%程度に落ち込みます。(「UNESCO Institute for Statistics」2012年のデータより)
つまり、小学校を卒業することなく辞めてしまう、あるいは中学校に進学することができない子どもが大勢いるのです。
そんな子どもたちのために寺子屋で開かれているのが、「復学支援クラス(エクイバレンシークラス)」です。
通常の小学校は6年制ですが、復学支援クラスではその教育内容を2年に短縮し、短い期間で小学校と同等の学習ができる仕組みになっています。このクラスを卒業した子どもたちは、試験に通ると中学校に入学することもできるのです。
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授業の前には、皆で一緒に寺子屋を掃除します
小学校を途中で退学して、少し年齢が高くなった子どもたちも安心して通えるように、対象年齢は10歳から16歳です。また、村の中でも特に、貧困や家庭の事情などで困難な状況にある子どもたちが優先的に受け入れられています。
今回、その復学支援クラスを見学しに、リエンダイ寺子屋に行ってきました。
寺子屋に着くと、子どもたちは先生のあとに続いて腕を大きく動かし、文字の書き順を練習しているところでした。わからないところは教えあうなどして、みんな仲良く勉強しています。
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大きく手を動かして!正しい書き順の練習です。
今年は、12軒中5軒の寺子屋で、6クラス125人の子どもたちが学んでいます。
全員が無事に復学支援クラスを卒業し、中学生になるのが今から楽しみです。

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