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第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター vol.1】

2025.09.08

2025年7月27日から8月3日の8日間、公益財団法人かめのり財団との共催で第9回高校生カンボジアスタディツアーを実施しました。参加した日本の高校生たちは、ポル・ポト政権時代の拷問施設や処刑場などへの訪問や、寺子屋での現地の子どもたちとの交流を通じて、国際平和や教育の大切さを学びました。

         チュブタトラウ寺子屋に通う子どもたちと、ツアーに参加した高校生たち

ツアーに参加した10名の高校生たちが、帰国後、現地での感動や学びをニュースレターとしてまとめました。今月から関連する国際デーに合わせて順次掲載します。

第1回目は、本日9月8日「国際識字デー」、そして明日9月9日「教育を攻撃から守るための国際デー」に合わせて、Takahiro Y.さんのニュースレターをご紹介します。

ニュースレターvol.1 
「すべての子どもたちが平等に教育を受けられる社会をつくりたい」
八戸聖ウルスラ学院高校(青森県) Takahiro Y.さん 


Takahiro Y.さんには、「国や人種などに関係なく、すべての子どもたちが平等に教育を受けられる社会をつくりたい」という夢があります。その夢の第一歩として、他国の教育の現状を知るためにスタディツアーに参加しました。


『寺子屋では子どもたちの笑顔と学ぶ姿に心を打たれました。決して豊かな環境ではない中でも、一生懸命に勉強する子どもたちの姿はとても輝いていました。教育を受けられることが 当たり前ではないことを実感し、自分が日々どれほど恵まれているかに気づかされました。』(本人ニュースレターより)


ツアーへの参加を通じて、Takahiro Y.さんは平和や教育の重要性を改めて実感しました。この経験を自分の中にとどめるのではなく、周りの人たちに伝え、そして自らも行動に移していきたいとニュースレターに記しています。下記からぜひご覧ください。

チュブタトラウ寺子屋の識字クラス。教育を受ける機会がないまま大人になった人びとが読み書きや計算を学んでいる。

9月8日「国際識字デー」、9月9日「教育を攻撃から守るための国際デー」

本日9月8日は「国際識字デー」です。字が読めることは、すべての人の基本的人権です。国連が1967年に制定して以来、国際識字デーに関連するイベントが世界中で開催され、識字の重要性が喚起されています。

さらに、明日9月9日は「教育を攻撃から守るための国際デー」と定められています。世界には戦争によって学校などが攻撃されて学びの場を奪われている人びとが数多くいます。すべての人が教育の機会を奪われないために私たちに何ができるか、それを考える第一歩として、ぜひTakahiro Y.さんのニュースレターをご覧ください。

スタディツアーでも訪問したトゥール・スレン博物館。元は高校だったが、ポル・ポト政権下で知識人を中心とした多くの人を拷問する収容所に変わってしまった。
   チュブタトラウ寺子屋の小学校クラスの様子。子どもたちは楽しそうに授業を受けていた。

<参考>国連機関UNESCOウェブサイト(英語)「国際識字デー」:https://www.unesco.org/en/days/literacy

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