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第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター Vol.2】

2025.09.17

2025年7月27日から8月3日の8日間、公益財団法人かめのり財団との共催で第9回高校生カンボジアスタディツアーを実施しました。参加した日本の高校生たちは、ポル・ポト政権時代の拷問施設や処刑場などへの訪問や、寺子屋での現地の子どもたちとの交流、現地の病院の見学を通じて、国際平和や教育、医療の大切さを学びました。

アンコール小児病院で職員の方と記念写真

ツアーに参加した10名の高校生たちが、帰国後、現地での感動や学びをニュースレターとしてまとめました。関連する国際デーに合わせて順次掲載します。

第2回目は本日9月17日「世界患者安全の日」、9月21日「国際平和デー」に合わせて、Rio S.さんのニュースレターをご紹介します。

ニュースレター Vol.2

「誰にでも平等で格差のない医療を作り出したい」

宮城県気仙沼高等学校 Rio S. さん

将来の夢は薬剤師というRio S. さんは、発展途上国の医療に強い関心を抱き、このスタディツアーに参加しました。

『カンボジアでの医療はとても普及しているものの、貧困層からするとまだ手の届きにくいものであると感じ、平等という言葉を改めて深く考えさせられる訪問でした。』(本人ニュースレターより)

アンコール小児病院では母子へ栄養教育も行っており、離乳食づくりの教室もある

さらに、トゥール・スレン虐殺博物館を訪れて衝撃を受けたことを振り返り、こう綴っています。
『わたしは実際に見て、両親や祖父母が生きていた時にこのようなことがあったということがなかなか信じられませんでした。虐殺については歴史などで学びある程度理解していましたが、実際に見るととても辛くショックが大きかったです。このような辛いことはあってはいけないと強く思い、平和はどの国においてもとても大切だと改めて実感することができました。』(本人ニュースレターより)

ツアーを通して、「平等」をあらためて見つめ直し、自分なりの「平等」を見つけ、誰にでも平等で格差のない医療を作り出したいという思いをもったRio S.さんのニュースレターをぜひご覧ください。

9月17日「世界患者安全の日」、9月21日「国際平和デー」

本日9月17日はWHOが定めた「世界患者安全の日」で、2025年のテーマは「すべての新生児とすべての子どもに安全なケアを」です。しかし、今日の世界では、戦争や紛争により適切な医療を受けることができない国が多くあり、新生児や子どもたちの命と健康も脅かされています。

すべての人が安全なケアを受けるには、大前提として戦争や紛争をなくす必要があります。そして9月21日は、2002年に国際連合によって定められた平和の記念日である「国際平和デー」です。

医療の普及や世界平和の実現のために私たちにできることを考えるきっかけとして、ぜひ Rio S. さんのニュースレターをお読みください。

<参考>国連機関WHOウェブサイト(英語):

■過去のニュースレターはこちら:

ニュースレター Vol.1 Takahiro Y.さん https://www.unesco.or.jp/activitiesitem/terakoyaitem/33095/

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