第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター vol.3】
2025年7月27日から8月3日の8日間、公益財団法人かめのり財団との共催で第9回高校生カンボジアスタディツアーを実施しました。参加した日本の高校生たちは、ポル・ポト政権時代の拷問施設や処刑場などへの訪問や、寺子屋での現地の子どもたちとの交流を通じて、国際平和や教育の大切さを学びました。

ツアーに参加した10名の高校生たちが、帰国後、現地での感動や学びをニュースレターとしてまとめました。関連する国際デーに合わせて順次掲載します。
第3回目は、9月28日の「情報へのユニバーサル・アクセスのための国際デー」に合わせて、Momo N. さんのニュースレターを紹介します。
ニュースレター vol.3
「カンボジアの文化を日本に広めるために、自分にできることを探し、少しずつでも行動に移していきたい」
広島県立広島国泰寺高等学校 Momo N. さん
カンボジアの平和教育に関心があり、このスタディツアーに参加したMomo N. さん。ツアーを通じて、ポル・ポト政権下での出来事やカンボジアの文化が日本であまり知られていないことに疑問を感じました。

『カンボジアにはこのような素晴らしい文化があるのに、日本ではその存在すら知られていないことが多く、そのことにもショックを受けました。アプサラダンスやアンコールワットのような文化は、もっと多くの人に知られるべきだと思います。帰国後、私は、どうすればこの素晴らしい文化を日本の人たちにも知ってもらえるのかを考えるようになりました。SNSで発信する、学校で紹介する、イベントを企画するなど、小さなことからでもできることはあるはずです。』(本ニュースレターより)

都会と比べて情報を得ることが難しい環境にある。
9月28日「情報へのユニバーサル・アクセスのための国際デー」
9月28日は「情報へのユニバーサル・アクセスのための国際デー」です。すべての人が、平等に情報にアクセスできることの重要性を認識し、国連UNESCOによって2015年に制定されました。
日本は、インターネットやスマートフォン、パソコンが普及しており基本的にはいつでもどこでも知りたい情報を手に入れることができます。しかし、世界にはインターネットが未発達な国、また文字が読めないことによって情報を手に入れられない国・地域もたくさんあります。
また、近年ではデジタル格差やフェイクニュースなどの誤情報の拡散といった問題も深刻化しています。
正しい情報・必要な情報を誰もが平等に得られることが大切なのはもちろん、「知ること」で他者への理解が深まり、それが平和への一歩につながると考えられます。
「知ること」の重要性を考える機会として、ぜひ Momo N.さんのニュースレターをお読みください。
<参考>国連UNESCOウェブサイト(英語)
「情報へのユニバーサル・アクセスのための国際デー」
International Day for Universal Access to Information | UNESCO
■過去のニュースレターはこちら:
ニュースレターVol.1 Takahiro Y.さん
https://www.unesco.or.jp/activitiesitem/terakoyaitem/33095/
ニュースレターVol.2 Rio S.さん
https://www.unesco.or.jp/activitiesitem/terakoyaitem/33177/