U-Smile ~みんなでつなぐ子ども応援プログラムu-smile

【活動報告】春休み沖縄体験旅行を実施しました(U-Smileプログラム)

2025.05.12
2025年3月、さまざまな困難を抱える子どもたちに学びと成長の機会を届ける「U-Smileプログラム」の一環として、沖縄体験旅行を実施しました。
春休みは、家庭環境によって体験格差が生じやすい時期です。春休みに「予定がない」子どもたちにも、思い出に残る時間を過ごしてもらいたいという思いから、本企画を立ち上げました。本企画実施にあたって、沖縄ユネスコ協会会員の沖縄ツーリスト株式会社他、複数の企業様にご協力いただきました。

旅行の概要

日程:2025年3月27日(木)~3月29日(土)
対象:U-Smileプログラム助成団体地域の子どもたち
(前橋市・高知市・高松市・蓮田市・箕面市・真庭市・認定NPO法人キッズドア・宇部市)
訪問先:
ひめゆり資料館、平和祈念資料館、平和の礎、美ら海水族館、首里城、MRO Japan機体整備工場

沖縄戦を学ぶ

子どもたちは、自分たちと同年代のひめゆり学徒隊が戦地で看護に携わった様子や、当時の生活について書き残した手記を読み、戦争とはどういうものだったのかを考えました。
また、株式会社さびらの皆さまには、バス移動中に沖縄戦について丁寧にお話しいただき、子どもたちの理解を深めることができました。
子どもたちからは、「当事者の日記を読み、胸が痛くなった」「同じ年くらいの子が亡くなったことを聞き、その恐ろしさを実感した」などの声が聞かれました。

首里城復元の現場を訪ねて

2019年の火災で焼失した首里城正殿の修復の様子を見学しました。作業場はガラス張りになっており、子どもたちはガラス越しに修復作業を見学しました。建物を復元するという営みに触れ、文化の継承について考えるきっかけとなりました。

機体整備工場を見学

整備工場を見学する子どもたち 協力:ANAホールディングス株式会社、MRO Japan株式会社
那覇空港内にある整備工場を訪問しました。日々の整備の積み重ねにより安全に運航されていることを学びました。プロフェッショナルたちが働く現場を間近に見ることで、職業への関心も高まったようでした。

プログラム内の交流

U-Smileつながるミーティング(1日目)
各団体の代表者が集まり、活動の課題や今後の協力の可能性について意見を交換しました。
異なる地域の取り組みを知ることで、今後の連携のヒントとなる場面もありました。
子ども会議(2日目)
ファシリテーター:津山ユネスコ協会鈴木昌徳会長
子どもたちは旅行の振り返りとユネスコ協会の活動についての学習をしました。また、ゲームを交えた交流の中で、初対面の仲間とも打ち解け、地域を超えたつながりが生まれました。
子どもたちの声とその変化
参加した子どもたちからは、「新しい友達ができた」「宿泊施設で一緒に遊んで楽しかった」という意見が多数ありました。
帰りの空港では、別れを惜しむ姿も見られ、短い時間ながらも3日間の体験が子どもたちの心に深く刻まれたことが伝わってきました。

ご協力への感謝

おわりに

今回の旅行を通じて、子どもたちが「人や社会と関わる力」「自立して生き抜く力」を育む一歩になっていれば、嬉しく思います。今後も、困難な状況にある子どもたちに向けて、意義ある体験を届けてまいります。

活動を支える・参加するParticipation to support

私たちの活動には、多くの方々にさまざまなかたちでご協力・ご支援をいただいています。
わたしたちの想いに共感してくださる方を、心よりお待ちしております。ひとりひとりの力を未来の力に。

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