プロジェクト未来遺産

2009年度登録

いきもの不思議の国・中池見湿地 

(いきものふしぎのくに なかいけみしっち)

活動概要・エリア

中池見湿地は世界でも稀な10万年前の泥炭層から成り、73種のトンボや75種の絶滅危惧動植物が生息している場所である。かつては湿地全域で稲作が行われ、細かい農村慣行や湿地水田での耕作に必要な在来技術があった。しかし近年の開発計画により水田は放置され、「日本の原風景」とも評された素晴らしい景観は壊れゆく危機に瀕していた。「いきもの不思議の国」と言っても良い多様で豊かな湿地の環境を修復しながら未来へと伝える活動を行っている。

フォトギャラリー

代表者

理事長 笹木 智恵子

私たちの長年にわたる保存活動や社会情勢の変化が相まって、中池見湿地での開発計画がなくなり、さらにプロジェクト未来遺産に登録されたことも後押しとなり、その重要性の認知度が高まり、国定公園への編入と国際的に重要な湿地の保護を目的としたラムサール条約に認定、登録されました。管理者となった敦賀市は条例を制定し、保全・管理を行うに至りました。継承が実現した今、私たちは、未来へ向けての記録と調査・出版、啓発活動に努めています。

参加者

小学5年生
Mくん

中池見は本当におもしろい! 生き物がいっぱいいて。

大阪府・会員
Kさん

長年の苦労が報われてよかったね。未来へいい形で継承されていくことを願っています。

活動の主な参加者

法人の会員、連携活動の市民団体など

団体情報

団体名
NPO法人 ウエットランド中池見
団体所在地
〒914-0054 福井県敦賀市白銀町13-37
連絡先
0770-23-5003

団体からのメッセージ

中池見湿地は現在、一見ヨシ原にしか見えませんが、「鳥の眼」「虫の目」で歩くと自然の不思議がいっぱい感じられるフィールドです。老若問わず、一緒に活動してみませんか? 活動拠点でメンバーを見かけたらお声掛けください。

活動を支える・参加するParticipation to support

私たちの活動には、多くの方々にさまざまなかたちでご協力・ご支援をいただいています。
わたしたちの想いに共感してくださる方を、心よりお待ちしております。ひとりひとりの力を未来の力に。

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