高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター Vol.7】
2025年7月27日から8月3日の8日間、公益財団法人かめのり財団との共催で第9回高校生カンボジアスタディツアーを実施しました。参加した日本の高校生たちは、ポル・ポト政権時代の拷問施設や処刑場などへの訪問や、寺子屋の子どもたちとの交流などを通じて、国際平和や教育の大切さを学びました。
ツアーに参加した10名の高校生たちが、帰国後、現地での感動や学びをニュースレターとしてまとめました。関連する国際デーに合わせて順次掲載します。

第7回目は11月10日「平和と開発のための世界科学デー」に合わせて、Mako M. さんのニュースレターを紹介します。
ニュースレター Vol.7
『お金による一方的な力で強い国が弱い国を支援・支配するのではなく、その色々な豊かさを豊かさとして認め、互いに持っている貧困を補い合えるような、権力が均衡している共生関係を築きたい』
東京学芸大学附属国際中等教育学校(東京都)Mako M.さん
中学2年生のときから子ども食堂でボランティア活動をする中で、貧困や豊かさには多様な種類があることを知ったMako M.さん。ツアーを通して「グローバル規模の格差」と「国内での格差」という二重構造の格差問題があることに気付きました。


『(UNESCOプノンペン事務所の)職員の方が、カンボジアではAIについての扱い方や情報リテラシーに関する情報が十分ではないとおしゃっていた。そのため、ショート動画などを通して、情報源を確認することなどの必要性を訴えかけているという。(中略)新たな技術とどのように共生していくのかという課題は、発展途上国としての課題の先にある技術革新に関するものでありながら、グローバル社会の中では避けられないものであり、前述のような二重構造での格差を生む原因となっているのではないかと考える。』(ニュースレターより)

情報リテラシーや情報格差の問題はカンボジアだけの話ではなく、日本でもネット上の詐欺やフェイクニュースが問題となっています。情報技術と格差の問題を考えるきっかけとしてMako M.さんのニュースレターをぜひご覧ください。
11月10日「平和と開発のための世界科学デー」
11/10は「平和と開発のための世界科学デー」で、2001年にUNESCOによって定められました。平和や発展のために科学への国家的・国際的な取り組みを促進させ、市民にも科学の重要性や科学的問題に関心を持たせることを主としています。
科学は、平和や人びとの生活を豊かにするために使われるものですが、時に人びとの命を奪うものに使われています。また今日では、国ごとの技術発展度の差によってもたらされた、情報量による格差が生み出されてしまっています。
Mako M.さんのニュースレターでは、技術革新がもたらす情報格差だけでなく、発展していくAIなどの技術とどう向き合っていくのかについても書かれていますので、ぜひお読みください。
<参考>「平和と開発のための世界科学デー」(英語)
UNESCOウェブサイト:https://www.unesco.org/en/days/science-peace-development?hub=66760
■過去のニュースレターはこちら
ニュースレターVol.1 Takahiro Y.さん
第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター vol.1】 – 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
ニュースレターVol.2 Rio S.さん
第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター Vol.2】 – 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
ニュースレターVol.3 Momo N. さん
第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター vol.3】 – 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
ニュースレターVol.4 Meimi M. さん
第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター Vol.4】 – 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
ニュースレターVol.5 Yuzuki F. さん
第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター Vol.5】 – 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
ニュースレターVol.6 Seiji O.さん






