世界寺子屋運動terakoyaitem

第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター Vol.6】

2025.10.27

2025年7月27日から8月3日の8日間、公益財団法人かめのり財団との共催で第9回高校生カンボジアスタディツアーを実施しました。参加した日本の高校生たちは、ポル・ポト政権時代の拷問施設や処刑場などへの訪問や、寺子屋での現地の子どもたちとの交流などを通じて、国際平和や教育の大切さを学びました。

寺子屋にてジェスチャーゲームで交流。お題はカンボジアの伝統舞踊「アプサラダンス」。

ツアーに参加した10名の高校生たちが、帰国後、現地での感動や学びをニュースレターとしてまとめました。関連する国際デーに合わせて順次掲載します。

第6回目は、本日10月27日「世界視聴覚遺産デー」に合わせて、Seiji O. さんのニュースレターを紹介します。

ニュースレター Vol.6

「戦後80年の今年、『平和』について考えながら探究活動に取り組んでいます。自身のテーマの中にカンボジアでの平和の取り組みとカンボジアの皆さんの笑顔が加わり、これからどのようにして世界の平和を築いていく必要があるのかを考えさせられました。」

筑波大学附属坂戸高等学校(埼玉県)Seiji O. さん

幼少期をドイツで過ごした経験から「平和」について高い関心があり、将来は世界中の人に平和の大切さを伝える漫画を描きたいという夢を抱くSeiji O. さんは、ポル・ポト政権下で起きた虐殺の歴史を深く学びたいと考え、このツアーに参加しました。

カンボジアの国旗にもなっている「アンコール=ワット」。内戦中に破壊されたり技術者が処刑されたりしたため、1992年に世界遺産に登録されたと同時に危機遺産に登録された
無形文化遺産に登録されている「アプサラダンス」の先生や踊り子も、ポル・ポト政権下では処刑の対象となっていた

「世界情勢によってこれまで世界遺産の保全や存続が危ぶまれてきたこともあり、世界遺産と平和のつながりについても考える機会になりました。」(本人ニュースレターより)

今日でも戦争や内戦の影響で、危機的な状況にさらされている重要な自然・文化遺産が世界に存在しています。世界に誇るカンボジアの文化遺産も、戦争や虐殺の歴史の中で破壊の危機にさらされていたことを知ったSeiji O.さん。平和への思いが込められたニュースレターをぜひご覧ください。

10月27日 「世界視聴覚遺産デー」

10月27日は国連が定めた「世界視聴覚遺産デー」で、動画の保護と保存に関する勧告が採択されたことを記念する日です。貴重な文化や歴史を未来に残すためにも動画をはじめとした視聴覚資料は重要な役割を果たしています。

チュンエクのキリングフィールドにはドキュメンタリー動画や多くの写真資料を展示する施設がある

<参考>「世界視聴覚遺産デー」(英語資料)

UNESCO: https://www.unesco.org/en/days/audiovisual-heritage

■ 過去のニュースレターはこちら

ニュースレターVol.1 Takahiro Y.さん

第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター vol.1】 – 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

ニュースレターVol.2 Rio S.さん

第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター Vol.2】 – 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

ニュースレターVol.3 Momo N. さん

第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター vol.3】 – 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

ニュースレターVol.4 Meimi M. さん

第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター Vol.4】 – 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

ニュースレターVol.5 Yuzuki F. さん

第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター Vol.5】 – 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

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