南相馬市で就学支援奨学金の給付を開始しました
2013.01.07
新年のご挨拶を申し上げます。
昨年も多くの方々の善意に支えられた一年でした。ありがとうございます。
日本ユネスコ協会連盟では、本年も東日本大震災の復興支援活動を継続してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、福島県南相馬市の小高区の神社で2年ぶりに初詣が復活したとのニュースがありました。
小高区は、福島第一原発から20km圏内に位置し、警戒区域に指定されていた地域ですが、昨年4月からは避難指示解除準備区域となり、立ち入りができるようになりました。
この南相馬市でユネスコ協会就学支援奨学金の奨学金給付が始まりました。
奨学金の原資は、グッチ ジャパン様の温かいご支援です。心より御礼申し上げます。
南相馬市は、地震の揺れによる家屋倒壊などの被害に加え、津波被害と福島第一原発事故による影響を大きく受けた地域です。震災前は、人口が7万人を超えていましたが、震災後は、市外に避難された方も多く、現在は5万人をきっています。
特に、小高区の復旧・復興はなかなか進んでおらず、立ち入りはできるようになったものの、いまだ居住が制限されています。
小高区の学校は、今も30km圏外にある市内の別の学校の仮設校舎で授業を行っていて、子どもたちも避難先の仮設住宅から通っている状況です。
このような子どもたちに少しでもこの奨学金が役立てば嬉しく思います。