アクサ ユネスコ協会 減災教育プログラムunesco-axa

第10回「アクサ ユネスコ協会 減災教育プログラム」教員研修会を開催しました。

2023.11.15

9月21日(木)から23日(土)の3日間、仙台市・気仙沼市にて第10回「アクサ ユネスコ協会 減災教育プログラム」教員研修会が開催されました。
北海道から九州の離島まで、今年度の助成校30校30名の先生、および今年度新設された「ユネスコ協会協働枠」にて奈良ユネスコ協会、大牟田地方ユネスコ協会の2協会から職員が参加しました。
また、ユース年代の育成を兼ねて、将来教育現場での活躍を目指す、奈良教育大学ユネスコクラブの学生が運営スタッフとして参加しました。


プログラムでは、及川幸彦氏(本プログラムコーディネーター・講師/奈良教育大学)によるESD/SDGsの視点に立った防災・減災教育の講義や気仙沼市教育委員会教育長の講話、グループディスカッションなどの座学に加えて、気仙沼市の震災遺構や学校を視察し被災地の児童・生徒や先生方と対話することにより、被災地から学び、見識を深めました。
今回参加した先生方は、研修会で得た学びや経験を持ち帰り、地域と連携した自校の防災・減災教育に取り組みます。


【教員研修会の様子】

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館視察(中学生語り部による館内案内)
階上小学校の授業視察(中学生講師による防災教室)
階上中学校の生徒との対話
参加教員によるグループディスカッション

【参加者の声】

先生

〇被災地を訪問して、当事者意識を持つことがいかに大切かを学んだ。減災教育を推進したいという思いが一層高まった。

〇カリキュラムをより良いものに改善するヒントがたくさん見つかった。「自校の防災」だけでなく「地域の防災」を動かせる力が教育にはあると感じた。

〇防災を担当し、試行錯誤している全国の先生とつながることができ、互いに手を取り合って取り組んでいけると心強くなった。

〇自分の減災に対する価値観が大きく変わった。「悲惨なもの」という印象はもちつつも、未来志向で向き合っている現地の人たちと出会い、いざという時に命を守り、未来を創るために減災はあるのだと感じた。

〇減災への意識を自分事として捉えるようになった。生徒や学校、地域に今回学んだことを伝えたい。教師は未来の創造者である子どもたちと一番身近に接する立場にあるということを再確認した。

〇実際に自分の目で被災地を確認し、被災された方の話を聞き、やらなきゃいけないと強く思った。

〇まず何より、この3日間の学びを子どもたちに伝えたい。現地の方々や他の参加者の思いや実践を、ひとりでも多くの子ども、先生、保護者や地域に還元したい。

〇学校全体で取り組む必要性を強く感じた。教職員に周知し、意識を高めて全校をあげて減災に取り組みたい。
    

ユネスコ協会職員

〇全国の様々な校種の先生方と交流をもつことができ、各校における取組の現状を知ることができた。子どもたちの未来のために何ができるのかを考えるときに、直接先生方のご意見を伺うことができたことは、有意義であった。

〇学校と協働で事業を行うことで、これまでのユネスコ協会の取組をより強化することにつながると考えられるため、多くのユネスコ協会・クラブの積極的な参加を期待する。

〇協働校と一緒に参加でき、研修中から今後の取り組みについて話し合うことができた。

〇学校現場を視察したことで、学校と地域がどのように連携していけばよいか、多くの手掛かりが得られた。

学生スタッフ

〇将来、教育現場に出た時に今回訪問した学校のような減災教育に取り組める教員になれるよう今後も学びを深めたい。以前よりも具体的に何がしたいのか見えた。

〇全国の先生が熱い思いで学び、減災に取り組んでいることを目の当たりにした。常に学びながら知識や情報をアップデートすることを忘れない教員になりたいと改めて感じた。


■「 第10回 アクサ ユネスコ協会 減災教育プログラム 教員研修会 」開催概要

開催日時:2023年9月21日(木)~9月23日(土)

会場:宮城県仙台市・気仙沼市

詳細:第10回「アクサ ユネスコ協会 減災教育プログラム」教員研修会開催報告書

■「アクサ ユネスコ協会 減災教育プログラム」詳細

関連リンク:https://unesco.or.jp/gensai/

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