私たち一人ひとりができること・・・「国際平和デー」に寄せて
今日は、コスタリカの発案により1981年の国連総会によって制定された「国際平和デー」。
世界中の全ての人びとにとって共通の理想である国際平和を記念、推進していく日として国連は、国連加盟国をはじめ、国連機関、地域組織やNGO、そして個人に対しても、この日を適切な方法で祝うよう呼びかけています。
国連が「国際平和デー」を最初に宣言したのは1981年のこと。従来、毎年9月の国連総会開会日に制定されていたため、その開会式において各国代表がこの日を記念して1分間の黙祷を行うことが慣例となっていました。2002年より、毎年9月21日を「国際平和デー」に定め、以後、世界の停戦と非暴力の日として、 すべての国と人びとに、この日一日は敵対行為を停止するよう働きかけを行っています。
UNESCOが1945年に制定したUNESCO憲章には平和へのメッセージが込められています。
政府の政治的及び経済的取極のみに基づく平和は、世界の諸人民の、一致した、しかも永続する誠実な支持を確保できる平和ではない。よって平和は、失われないためには、人類の知的及び精神的連帯の上に築かれなければならない。 (UNESCO憲章前文より抜粋)
私たち日本ユネスコ協会連盟は、市民の立場からも平和に向けて実践できる活動が必ずあるとの信念のもと、全国283のユネスコ協会・クラブとともに、「平和の鐘を鳴らそう」「平和への祈りを音楽で奏でよう」など、地域で平和を発信する行事や、国際理解・交流プログラムなどを実践しています。また、世界寺子屋運動で支援しているアフガニスタンなど海外の活動地においても、異なる民族が寺子屋に集う「平和集会」や「平和をテーマにしたポエムコンテスト」などを行っています。戦争ではなく、交流こそが新たな価値をもたらすと信じて、教育や文化を通じた市民による平和の土台づくりを、皆様とともに進めていきたいと思います。
写真:寺院から平和を発信する活動「平和の鐘を鳴らそう」(写真提供:市川市ユネスコ協会)