世界寺子屋運動terakoyaitem

ネパール大地震 NRC-NFEからの現地レポート③

2015.05.22
日本ユネスコ協会連盟では、4月25日にネパール中部で発生した大地震の被災者に対して、支援を行ってまいります。
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■募金先■ 郵便局の下記の口座まで
記号番号:00190-4-84705
加入者名:公益社団法人日本ユネスコ協会連盟
(通信欄に「ネパール地震」とご記載ください。なお、手数料は無料です。)
※日本ユネスコ協会連盟への寄附金は、寄附金控除等の対象となります。詳しくはこちら
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世界寺子屋運動パートナー団体であるノンフォーマル教育ナショナルリソースセンター(NRC-NFE:カトマンズとルンビニに事務所)より、最新の支援状況の報告が届きましたので、ご紹介します。
5月19日(火)、NRC-NFEは、カトマンズ周辺の4つの寺子屋(アマラプール寺子屋、シディプール寺子屋、 クベスワール寺子屋、チッタポール寺子屋)の関係者とともに、『寺子屋の再構築』に向けたミーティングを実施しました。
ミーティングにはNRC-NFE ディル・シュレスタ代表をはじめ、4軒の寺子屋の関係者、NRC-NFEのスタッフと理事のサパナ・サキヤ氏が出席しました。このミーティングでは、5月12日に再度起きた大きな余震後の状況や、各寺子屋や各地域で、最優先に必要とされるものについても情報共有されました。本ミーティングの内容を踏まえたログフレーム(*1)も作成されました。
*1
ロジカル・フレームワークを略称したもので、1960年代後半に米国国際開発庁(USAID)によって開発された開発援助のための理論的枠組み。プロジェクトの概要を、「活動」「成果」「プロジェクト目標」「上位目標」という因果関係で捉え、多くの国際機関やNGOでも利用されている。
また、4月25日の大地震後の寺子屋並びに地域からの要望をヒアリングした結果、以下のような緊急ニーズ、及び中長期ニーズがまとまりました。
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(チッタポール寺子屋周辺の被害状況の聞き取り調査の様子)

寺子屋/地域

緊急ニーズ

中長期ニーズ

アマラプール寺子屋

(ラリットプール郡)

●倒壊した家のがれき処理の機材

●急避難用シェルター

●キレイなトイレ

●飲み水の供給

●地震に強い家

●家屋再建へのサポート

シディプール寺子屋

(ラリットプール郡)

●ヘルメット、グローブ、ジャケット、マスク、シャベル、がれき処理のための水、炊き出し用の設備 

●一部倒壊やヒビが入った家を覆うテント

●家に住めない避難家族のための緊急避難用のシェルター

●(地震に関する)トレーニングプログラム

●地震に強いシェルター

●家屋再建とそのための金銭的支援

●減災やリスクマネージメント教育

●寺子屋へのマルチメディア設備

クベスワール寺子屋

(ラリットプール郡)

●貧困家庭に対する家屋再建のサポート

●家屋再建へのサポート

チッタポール寺子屋

(バクタプール郡)

寺子屋オフィスの再構築

●緊急措置のためのテントやアルミの屋根

新しい寺子屋の建設

●地域住民の家屋建築

●地域の安全スペースの確保/将来、学校をシェルターとして使えるようにすべき

上記の聞き取り調査は、以下のチェックリストに基づいて実施されたものです。
<チェックリスト>
1.寺子屋地域の状況 
2.寺子屋の建物の状況  
3.寺子屋運営委員会メンバーや学習者の家の状況
4.家屋の被災状況 
5.これまでに援助物資を提供した団体数とその内容 
6.支援に向けたVDC(村落開発委員会/地方政府))の役割
7.現在の食糧、シェルター、飲み水、健康衛生状況  
8.寺子屋と地域住民の緊急ニーズ
9.寺子屋と地域住民の中長期的ニーズ
10.ボランティア導入の実現可能性 
これらのチェックリストに基づき、寺子屋運営委員のメンバーが情報収集を行いました。集められた情報は情報共有のためにファイリングされ、NRC-NFEのホームページにも掲載するようにしました。(※英語ページ)
ネパール大地震募金にご協力の程、宜しくお願いいたします。
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■募金先■ 郵便局の下記の口座まで
記号番号:00190-4-84705
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