世界寺子屋運動terakoyaitem

ビナさんとの再会

2012.06.22

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こんにちは、鴨志田です。

2011年3月。寺子屋広報特使・久保純子さんがネパールのルンビニを訪問。その時に出会ったビナさんの1年後の様子をお伝えします。

nepal_0622.JPGビナさんは33歳。夫と3人の息子の5人家族。ただし、夫は今、インドに出稼ぎ中。元気な息子はいるものの、少し寂しいとのことです。

ビナさんはカースト制度という身分制度の残る地域で、最も低いカーストの家に生まれたため、生まれながらに差別を受けて育ちました。私たち外国人には分かりませんが、現地では、名前でカーストが分かるのだそうです。

ビナさんが久保さんと出会ったのは、寺子屋に通い始めて半年が経った頃。久保さんは彼女の貧しい暮らしに密着し、ガスや水道もない村での暮らしや、ネパールの女性たちが置かれている状況を知りました。詳しくはこちらをご覧ください。

 現在、ビナさんは、寺子屋で行われている「大人のための初等教育クラス」の2年生です。寺子屋で3年間勉強すると、小学校卒業資格を得ることができ、中学校へと進学できます。

nepal2_0622.JPGビナさんが久保さんに語った夢は変わりません。-”先生になりたい”

でも、先生になるためには高校を卒業することが条件です。
まだまだ長い道のりですが、ビナさんは夢を追い続けようと心に決めています。

夢を実現するために、ビナさんは寺子屋を卒業したら、公立の中学校へ進むつもりです。ただ、そこでは12~15歳の子どもたち、つまり、20歳近くも歳の離れた子どもたちと机を並べて一緒に学ぶことになります。それはちょっぴり恥ずかしいことですが、それでも夢を実現するために、「中学校に進みたい」と思っています。

nepal3_0622.JPG 「若い子どもに混じって授業を受けるのも大丈夫」。ビナさんは笑顔でそう答えます。

「久保さんにもう一度来てほしい。私の勉強の成果を見せるため。」ビナさんは久保さんとの再会を熱望しています。

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