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第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター Vol.4】

2025.10.02

2025年7月27日から8月3日の8日間、公益財団法人かめのり財団との共催で第9回高校生カンボジアスタディツアーを実施しました。参加した日本の高校生たちは、ポル・ポト政権時代の拷問施設や処刑場などへの訪問や、寺子屋での現地の子どもたちとの交流などを通じて、国際平和や教育、医療の大切さを学びました。

               寺子屋の先生・子どもたちとの集合写真

ツアーに参加した10名の高校生たちが、帰国後、現地での感動や学びをニュースレターとしてまとめました。関連する国際デーに合わせて順次掲載します。

第4回目は本日10月2日「国際非暴力デー」に合わせて、Meimi M.さんのニュースレターをご紹介します。

ニュースレター Vol.4

「このツアーで学んだ『平和を願う気持ち』と『学ぶ喜びを分かち合う姿勢』、『教育を受けられることのすばらしさ』を忘れずに将来UNHCRで働くという夢に向かって生きていきたいと思います

不二聖心女子学院高等学校(静岡県)Meimi M. さん

将来はUNHCR(国連難民高等弁務官)で働くことを目指しているMeimi M.さんは、難民が発生する原因となる紛争や貧困、教育・医療格差について学びたいとの思いから、本ツアーに参加しました。

『特に衝撃だったのは、”キリングツリー”と呼ばれる木でした。幼い子どもたちがこの木に打ち付けられて命を落としたと聞いたとき、胸が締めつけられるような思いがしました。』(本人ニュースレターより)

乳幼児を含む子どもたちが頭を打ち付けられて殺された、通称”キリングツリー”

『静まり返ったその場所に立つと、犠牲となった人々の声なき声が風に乗って聞こえてくるように思え、ただ手を合わせるしかありませんでした。私は、平和の大切さをただ知るのではなく、感じて語り継ぐことが自分に与えられた使命だと思いました。』(本人ニュースレターより)

ポル・ポト時代の処刑場を訪れ、幼い子どもたちが打ち付けられて命を落とした木を見たとき、語り継ぐ使命を感じたMeimi M.さん。 過去の歴史について学び、暴力のない世界を実現するために私たちにできることを考えるきっかけとして、ぜひMeimi M.さんのニュースレターをお読みください。

10月2日「国際非暴力デー」

本日10月2日は「国際非暴力デー」であり、マハトマ・ガンジーの誕生日を記念して制定されました。
この日は教育や国民意識を高める運動を通じ、非暴力のメッセージを広めることを目的としています。しかし、紛争により学校が攻撃されて犠牲になったり、連れ去られたりする子どもたちも世界には多くいます。また、虐待などにより学校に行けない子どもたちのことも忘れてはいけません。

『カラフルな紙を渡すと、子どもたちは大喜びし、何度も「見て!」「できたよ!」と声をかけてくれました。その笑顔は純粋で、教育を受けられる喜びを全身で表しているように感じました。ある子は「勉強できることが一番の幸せ」と話してくれ、その言葉が心に深く残りました。』(本人ニュースレターより)

寺子屋で学習する子どもたち

暴力のない世界、そして子どもたちが安心して教育を受けられる世界の実現に向けて、私たちにできることは何かを考えるきっかけとして、ぜひ Meimi M.さんのニュースレターをお読みください。

<参考>国際連合広報センター「国際非暴力デー」:

https://www.unic.or.jp/news_press/messages_speeches/sg/744

■過去のニュースレターはこちら

ニュースレターVol.1 Takahiro Y.さん

第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター vol.1】 – 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

ニュースレターVol.2 Rio S.さん

第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター Vol.2】 – 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

ニュースレターVol.3 Momo N. さん

第9回高校生カンボジアスタディツアー【ニュースレター vol.3】 – 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟

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