世界寺子屋運動terakoyaitem

ミャンマー寺子屋レポート  働きながら学ぶ子どもたちの生活

2020.02.27

 世界寺子屋運動の一環として、義務教育を終えないまま働くミャンマーの子どもたちに教育の機会を届ける「継続教育プログラム」。タナットピン・タウンシップのターワ村で、このプログラムに参加して学んでいる子どもたちが、普段どのような仕事をしているのか、一部をご報告します。

 

 ここでは、村を流れる川での漁業と、小魚の加工が主要産業の一つです。 シアテッアウン君(13歳)(写真左)とチョーチョーボー君(12歳)(同右)は、川で魚とりをしています。大人が専用の大きな漁具を使う隣で、2人は川に入り、手づかみで小魚を捕まえていました。

泥はねの跡を顔に着けたまま話をしてくれた2人
チョーチョーボー君が抱えていたバケツの中
底にたまるくらいの魚が約300チャット(21~24円)で売れる

 アウン君「隣の人が使っている大きい網は、50,000チャット(約4,000円)もして、とても買えません。小学3年生まで行ったけど、家族の生活のため、今は少しでも働いてお金を稼いでいます。近所で酔っ払いをよく見るので、「継続教育」の授業でお酒の害について学んだのが印象に残っています。将来は、機械修理の仕事に就きたいです。」


 チョーチョーボー君「お父さんが亡くなったので、お母さんと4人のきょうだいと暮らしています。小学校は4年生で辞めて、水汲みやお米を炊くなど家事をしています。水汲みは家から近いですが、1日10回位行きます。授業では栄養のトピックが良かったです。魚はたんぱく質が豊富だと知りました。僕も将来は機械修理の仕事がしたいです。」

 同じくターワ村にある小魚処理場では、ティンミョーナインさん(13歳)が、他の女の子たちと一緒に、魚の頭や内臓をせっせと外していました。

作業場では大量の小魚が手作業で処理される

 ティンミョーナインさん「両親とも病気なので、16歳の姉と私で働かないといけません。朝3時に起きて、姉とお店を出しています。干し魚や野菜を売って、お店を閉めるのは昼頃。大体1日4,000~5,000チャット(約310~400円)売れます。クラスでは新しい知識が増えるし、仕事をやめずに勉強できるし、参加できてすごく嬉しいです。 」

 ミャンマーでは、貧困や学校が近くにないなどの理由による、小・中学校での中途退学が大きな課題の一つです。国勢調査(2014)によると、年齢ごとの学校出席率は9歳の89%をピークに、12歳は68%、15歳では28%と急激に下がると算出されています。

 世界寺子屋運動では、学校に行きたくてもそれが難しい多くの子どもたちや若者が、生活サイクルを崩さずに学べる環境づくりにも取り組んでいます。そして各国で、困難な生活の中でも学ぶことにより、将来より良い仕事に就こうと希望を持ち、日々頑張っている子どもたちがいます。 引き続き、皆さまの温かいご理解とご協力をお願いします 。

【参考】最大都市ヤンゴンの生活費:7,000チャット以上/日(ヤンゴン最低賃金委員会)

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