世界寺子屋運動terakoyaitem

【新型コロナ支援】ミャンマーに布マスク、石鹸が届きました

2020.07.06

ミャンマーへの新型コロナウイルス支援を、5月から6月にかけて実施しました。

最大都市ヤンゴンの北に位置するバゴー地方域・タナットピン、オクトウィン、パウンデー、ポカウンの4つのタウンシップ(地区)で、昨年度の「継続教育プログラム」実施村で、布マスクと石鹸を届けることができました。

 地区 期間   人数布マスク 石鹸
タナットピン5/25-6/7 10村 503人 1509 503
オクトウィン5/22-31 13村 548人 1644 548
パウンデー5/26-6/1 6村 530人 1566 530
ポカウン5/25-6/13 11村 530人 1590 530
  合計 40村 2111人 6309 2111
この活動のために用意された横断幕(ポカウン・タウンシップ)
先生から生徒へ布マスクを手渡し(タナットピン・タウンシップ)
贈呈の様子(パウンデー・タウンシップ)

対象は、主に昨年度「継続教育プログラム」で学んだ子どもたち、先生、委員会メンバーです。そのほか、それぞれの村独自の判断で、高齢者、耳の不自由な方々、僧侶、路上マーケットで生計を立てる方がたにも届けられました。

マスクと石鹸。布マスクはアウン・サン・スー・チー国家顧問も強く使用を奨励。

ヤンゴンは部分的にロックダウン(7/1全面解除)され、関係者との連絡と物資の手配にさまざまな困難がありました。しかし現地パートナーのミャンマー識字リソースセンター(MLRC)と、各地のリーダーたちの協力で無事、2111人に配布されました。今後、その家族とも活用され、予防に役立てられます。

    

配布のほか、これが日本からの支援であることや、新型コロナウイルスの基礎知識および予防法の周知が欠かせないとの関係者の思いから、横断幕や啓発ポスターも配布会場に掲げられ、説明が行われました。

    

MLRCによると、配布した時期はマスクの値段が高騰し、貧困層の人びとにはいつも以上に手に入りにくい状態でした。マスクがないと外出できなくなったことで、感染リスクに加えて、経済的にさらに困窮してしまう悪循環に陥っていました。

    

ミャンマーでは、感染爆発には至っていないものの(7/4現在、感染者307、死者6)、外国から帰国した出稼ぎ労働者やその家族で新規の感染者が出ており、引き続き警戒を怠らないよう呼びかけられています。学校は7/21に高等学校、8月に中学校、小学校の順に再開される予定です。

    

世界寺子屋運動による教育支援も、現地の状況を踏まえながら再開を検討します。引き続き、皆さまからのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

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