2025年度登録

土江子ども神楽復活プロジェクト

(つちえこどもかぐらふっかつぷろじぇくと)

活動概要・エリア

土江地区に伝わる約300年以上の歴史があるとされる子ども神楽。歳神が祀られた仮の社に集う「仮屋行事」という大田地方の正月行事の中で、集落の子どもたちが大人たちに成長する姿を披露するために舞われていた。
少子化の影響で平成７年（1995年）に一度途絶えたが、復活を望む声に応えて平成12年（2000年）に再興した。土江子ども神楽団では、仮屋行事での披露のほか、市内各地で年間60回を超える公演を行っている。
現在、小学１年生から中学３年生までの約40人が所属し、子どもたち自らが舞・奏楽・神楽団の運営を担っている。大人の神楽を参考に新しい演目や振り付けを考え、上級生が下級生を指導し、子どもたちによる継承が進められている。

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代表者の声

土江子ども神楽団
団長　楫　義行

田舎の100人足らずの小さな町の子ども神楽が「プロジェクト」未来遺産に登録されるなど夢にも思わないことです。これも町内の皆さんの協力あってこその登録です。特に夜なべをして衣裳を縫ってくれたお婆さん達,みな亡くなりましたが、喜んでいる顔が目に浮かびます。また、約300年の歴史ある子ども神楽を残せたことを誇りに思い、子ども達の仲間づくりの場として今後とも継続して活動していけるよう努力していきます。

参加者の声

小学5年生
嵯峨　悠馬くん

神楽は、何回、何千回見てもおもしろいと思います。同じ演目をしても、毎回、ちがうからです。お客さんの反応によっては演目の内容まで変わってしまうこともあるから毎回、楽しみにしています。お客さんがはく手をしてくれたり、もりあがってくれたりするとやりがいを感じます。神楽を知らない人に知ってもらって大好きな神楽を守っていきたいです。

中学２年生
岩田　大輝くん

演目ごとに異なる所作をおぼえることに苦労しましたが、舞や太鼓をお客さんに披露する楽しさを知りました。また、兵庫県の永楽館やベトナム公演という貴重な体験を通じて、メンバーと作り上げた神楽を「やり切った」という達成感を味わいました。私は神楽の楽しさをこれからも伝えていきたいです。