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【報告】ウクライナ避難民支援のいま(ルーマニア)

2022.10.04

ユネスコ協会・ウクライナ緊急募金を受け、9月22日よりルーマニア・ブカレスト市でも避難者の支援活動を始めました。現地パートナーは、同市を拠点とするユネスコ・アルムニクラブ協会(※)です。

   

同協会では、避難者を対象に大きく3つの活動を予定しています。1つ目は、ルーマニア国内の世界遺産や博物館を訪問する小旅行、2つ目は希望者へのルーマニア語講座、3つ目は避難所への食糧調達を中心とする生活支援です。

  

ダニエラ・ポペスク会長から、避難施設の1つでの最近の様子が伝えられました。ウクライナ・ドンバス地方とハルキウ州から家族で避難している11歳と14歳の女の子たちの誕生会の写真です。

どちらも、ロシアによる侵攻開始直後からルーマニアに逃れてきているそうです。

     

バースデーケーキに笑顔を見せる子どもたち
誕生日を迎えた子どもたちとダニエラ会長

会長によると、当日は約30人が集まりました。参加者に向けて日本からの支援についてスピーチをし、今後予定している世界遺産ツアーや市内の博物館見学の案内をしたとのことです。

戦争で傷ついた心を抱え、異国の地では自由に働いたり活動することが難しく、施設内にこもりがちになってしまう避難者の方がたにとって、少しでも癒しとなることを願わずにいられません。

     

※ ユネスコ・アルムニクラブ協会(ルーマニア)とは:

2000年に設立された、10ヵ国から会員が集まる組織。ユネスコ協会・クラブの世界連盟にあたる「世界ユネスコ協会クラブ・センター連盟(WFUCA)」加盟団体。会員が選んださまざまな研究分野で、UNESCOの情報を積極的に活用しながら、若者を中心とする会員が経験を深める機会の提供に取り組む。毎年開催されるイベントテーマには「メタモルフォーゼ(変容)」、「若者と美術館」、「修道院の空間における芸術と文明」、「マゼラン」などがある。会長のダニエラ・ポペスク氏は、欧州地域のユネスコ協会・クラブの連盟組織であるヨーロッパユネスコ協会クラブ連盟会長でもあり、2017年に民間ユネスコ運動70周年を記念した日本ユネスコ運動全国大会 in 仙台で来日した。

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