東日本大震災子ども支援募金「ユネスコ協会就学支援奨学金」scholarship

大船渡市長が来局されました

2015.02.27

こんにちは。子ども支援の上岡です。


先日、大船渡市の戸田公明市長が当協会連盟事務局に来局されました。

就学支援奨学金では、全国の募金者の皆さまのご協力により、今年度、大船渡市の子どもたちへの支援が実現しましたが、このたび、大船渡市長が支援に対する御礼と市の復興計画の進捗等をご説明くださいました。


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写真中央左:戸田公明大船渡市長、写真左:三浦大船渡市商工港湾部長

大船渡市では、今後の災害時の減災のため、東日本大震災で実際に浸水したところすべてを「災害危険区域」として、今後住宅や学校などを建てない区域に決定し、さらに、新しいまちづくりを行う区域では、海側に商工業用地を、山側に住宅地を整備する計画が進んでいるとのことです。

また、津波で大きな被害を受けた市内の学校は、2016、2017年度に高台に新校舎が再建される予定とのことでした。


さて、大船渡は、サンマの水揚げで有名ですが、なんと震災前から、毎年9月23日の秋分の日に、東京タワーの特設会場で大船渡のサンマを無料でふるまう「サンマ祭り」を開催しているそうで、今年も9月23日の秋分の日に開催されるとのことです。東京の皆さんはぜひ行ってみてください。


本格的な復興期にある大船渡市。あと3年くらいで新しいまちができる予定とおっしゃっていました。

復興にむけた取り組みについて力強くお話ししてくださった大船渡市長から、東北の復興を応援する私たちも元気をいただきました。戸田市長、三浦商工港湾部長、遠方よりお越しくださり、本当にありがとうございました。


最後に、大船渡で今年度採用した奨学生から寄せられているお手紙をあわせてご紹介します。


「私たちの中学校は壊滅的な被害を受けました。そのため、仮設校舎になり、そこで学校生活を送っています。

大震災の時、両親の会社が被害を受け、普通に仕事をできる状態ではありませんでした。特に父の会社は水産業だったので、大変でした。魚がとれるまでは、片づけに追われ、解雇されました。

収入が減ったため、このような支援をしていただけることになってとても助かりました。

ぼくも高校に入って勉強や部活を頑張りたいです。

この奨学金のために募金をしてくださった方々、ありがとうございました。健康に学校生活を送っています。」


「僕の家は東日本大震災で被災し、全壊になりました。家が壊れてしまったので、当時は体育館に泊まっていました。現在は直して住んでいますが、まだ修理が終わっていない部分も残っています。

当時、中学にあがる前だった僕も春には高校生になります。

僕には夢があります。これから高校に進み、それから大学も卒業して、市役所職員となり、地域に貢献できる人間になることです。

震災の最中に、寝る間も惜しんで、被災地復興に力を注いていた市の職員を見てそうなりたいと思いました。

その夢の第一歩として、これから高校に入って学費がかかる中で、今回の奨学金は、僕自身も両親も大変感謝しております。学業にかかるお金や部活動に係る部分に大切に使わせていただきたいと思います。」

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