アンコール遺跡バイヨン寺院 彫像修復中!~バイヨン寺院の修復の歴史~
日本ユネスコ協会連盟では、世界遺産活動の一環として、今年度よりカンボジアのアンコール遺跡群のひとつ、バイヨン寺院で修復事業を開始しています。
1900年代初頭~中頃にかけて、フランスの極東学院(EFEO)がバイヨン寺院を修復したことがあります。20世紀初頭、寺院は深い森におおわれており、そのため、石材の多くが寺院内外に散乱していました。
バイヨン寺院が西洋人に「発見」された当時、寺院の外側にある欄干や彫像群の大部分が散乱し、寺院建立時にどこにあったのか、場所の特定は難しく、そのため、散乱していた彫像や欄干は、落ちていた場所の近くに設置したり、観光客の目につく場所に、よい彫像を移動することもあったと言われています。また、砂岩とは相性の悪い修復材料を組み合わせたり、彫像や欄干などを支えるために代用材を用いたことで、さらなる劣化の危険や不安定な彫像も少なくないのが現状です。
世界遺産は、本物の芸術的・歴史的な価値が求められ、修復においても可能な限り材料・構造・工法の真実性が求められています。本事業ではそれに従い、できるだけ建設当初に設置されていた場所へ戻し、当時とできるだけ調和する材料を使用する計画です。
ご寄附いただいた方には、アンコール遺跡の地に設置する銘板に、皆さまのお名前を刻みます。 ご協力よろしくお願いします。
【概要】
◆修復対象:バイヨン寺院の外回廊のシンハ像・ナーガ像
◆修復内容:劣化・崩落を防ぐための補強および補填/崩落・散乱した彫像の修復および復位
◆修復期間:2012年~2014年(第1期)、2014~2016年(第2期)
※ 活動の報告は、毎年6月頃を目処にお送りさせていただきます。
※ 事業終了後は、銘板も含め、アンコール遺跡全体がカンボジア政府の管理下となります。
【ご寄附方法】
①一口5万円
記念品(ミニチュアのシンハ像かナーガ像)の贈呈と銘板へお名前(横10cm×縦2.5cm)を記載させていただきます。
②一口1万円
銘板へお名前(横7.5cm×縦1.5cm)を記載させていただきます。
お近くの郵便局より下記の口座へお振込みください。
口座番号:00120-5-614933 加入者名:SOSアジア世界遺産
なお、通信欄には次の事項を必ずご記入ください。
・お名前・ご住所・連絡先電話番号・e-mailアドレス
・ご寄附金額および口数(一口1万円もしくは一口5万円のいずれか)
・銘板に記載する氏名をローマ字表記(大文字)でご記入ください。(一口につき1名)