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【活動報告】スロバキア国境の支援現場から

2022.05.16

この度のユネスコ協会・ウクライナ緊急募金に対し、多くの皆さまからの温かいご理解、ご協力ありがとうございます。

スロバキアのNGO・ピープルインニード・スロバキアより、ウクライナ西部・ザカルパッチャ州での支援現場の様子が届きました。

ウクライナ・スロバキア国境地帯にあるザカルパッチャ州(ザカルパート州)

ピープルインニードによると、同州には5月上旬までに40万人、あるいはそれ以上ともいわれるウクライナ国内避難民が流入しています。ピープルインニードは、ここで各地域支援の拠点となる15か所の避難所を運営しています。場所は、事前に各自治体でニーズ調査を行ったうえで選定された、学校などの公的施設です。

    

規模の大きな避難所のため、寄付金を活用して洗濯機やストーブ、大量のベッドやマットレスも揃えられました。食べものの配布にも力を入れています。5月上旬には、4人家族2週間分の食品セット「フード・バスケット」を1000点配りました。フード・バスケットは長期的に必要になると見られ、当面は継続して調達・配布される予定です。

搬入された洗濯機(写真:Peter Voloscuk)
ベッドが所狭しと並べられる避難所(写真:Peter Voloscuk)

5月3日、ザカルパッチャはロシアによるミサイル攻撃を受けましたが、活動地域では被害はなかったとのことでした。ピープルインニードでは、今後に向けて中・長期的な視野に立った支援も計画しています。住んでいた場所の被害の度合い、戦闘状態の継続、あるいは避難してきた人びの不安感・恐怖感から判断すると、多くの人にとって避難生活は長期化すると見られています。

ユネスコ協会・ウクライナ緊急募金は5月31日まで受付中です。今後も、各地の支援活動について報告いたします。

    

活動を支える・参加するParticipation to support

私たちの活動には、多くの方々にさまざまなかたちでご協力・ご支援をいただいています。
わたしたちの想いに共感してくださる方を、心よりお待ちしております。ひとりひとりの力を未来の力に。

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