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未来遺産運動ニュース2025年10月号

2025.10.01

日本ユネスコ協会連盟は、日本の豊かな自然や文化を100年後の子どもたちに伝えていくことを目指し、未来遺産運動を行っています。全国に87ある「プロジェクト未来遺産」では、地域の自然や有形・無形の文化を守る多様な活動が展開されています。

各地域の「プロジェクト未来遺産」のイベント情報・活動報告は以下をご覧ください。


イベント情報

1. 自然ウォッチング 参加者募集(愛知県)

2. 「第22回三石灯りの街」開催案内(岡山県)

3.「1万人のクリーンアップ大作戦」参加企画|和白干潟クリーン作戦と自然観察 参加者募集(福岡県)

4. 備中とと道トレイルウォーク大会 参加者募集(岡山県)

活動報告

1. 8月の和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(福岡県/和白干潟を守る会)

2. 経年劣化が迫る人形の危機と、未来へつなぐ希望(群馬県/沼須人形芝居保存会 あけぼの座)


※各団体から提供された情報を掲載しています。内容は掲載日時点のため、最新情報は各団体のウェブサイト等をご確認ください。参加申し込みや行事に関するお問い合わせは、各団体へご連絡ください。

1. 自然ウォッチング 参加者募集

自然ウォッチング


(開催日)2025年10月5日(日)9:30~14:00
(エリア)愛知県瀬戸市(あいち海上の森)

海上の森の会からのご案内

3月~12月(8月を除く)の第1日曜日9:30~14:00まで、自然ウォッチングを開催しています。 都市近郊にありながら、自然豊かな万博記念の森として残された海上の森で、植物・野鳥・昆虫などを観察しながら知識を深めませんか?

集合時間・場所:当日9:20までに海上の森入口駐車スペースに集合 ※申込不要

対象:小学生以上 ※小学生は保護者要同伴

参加費:100円/人

少雨決行

詳細は以下の団体ページからご確認ください。

2. 「第22回三石灯りの街」開催案内

2024年度の三石灯りの街の様子

(開催日)2025年10月25日(土)18:00~21:00 (雨天の場合、翌日に順延)

(エリア)岡山県備前市三石

Mプロジェクト協議会からのご案内

「プロジェクト未来遺産」への登録を受けて3年目となる「第22回 三石灯りの街」の開催です。今年の灯りの街のテーマは「みついしの花」です。
地上絵では、公式なものではありませんが、今の三石地区の皆さんが思う花をデザインして表現します。
すでに使用済みペットボトルを再利用しての灯明づくりなどにも取り組んでいます。皆さんのお越しをお待ちしています。

場所:三石中学校 ほか
参加費:無料
※事前申込不要

■チラシ

三石灯りの街チラシ

3. 「1万人のクリーンアップ大作戦」参加企画|和白干潟クリーン作戦と自然観察 参加者募集

クリーン作戦記念写真


(開催日)2025年10月25日(土) 15:00~17:00
(エリア)福岡市東区

和白干潟を守る会からのご案内

10月は、定例の和白干潟クリーン作戦と自然観察に合わせて、福岡県が提唱する「1万人のクリーンアップ大作戦」に賛同して清掃活動に取り組みます。「1万人のクリーンアップ大作戦」とは、『一緒に福岡をキレイにしよう!』を合い言葉に地域の皆さんやボランティア団体、そして企業の方々と一緒に、県内の海岸、河川敷、道路、公園などの一斉清掃を行う取り組みです。清掃活動後、きれいになった浜辺で自然観察を楽しみます。
皆様のご参加をお待ちしています。

申込方法:当日現地にお集まりください。
参加費:無料
集合場所:和白干潟海の広場(福岡市東区和白4丁目)
※駐車場なし。公共交通機関をご利用ください。西鉄電車 唐の原駅下車 徒歩5分

詳細は以下の団体ページからご確認ください。

4. 備中とと道トレイルウォーク大会 参加者募集

草刈り後の角坂を登る


(開催日)下記の通り
(エリア)岡山県矢掛町、美星町、成羽町

備中とと道トレイル推進協議会からのご案内

11月の草刈りを経て、とと道ウォークのシーズンが始まります。今年は11月末に足慣らしにプチウォークを2件開催。12月には、恒例ウォーク大会を実施します。来年は3~5月に3回を予定。

【開催予定日とコース】

➀ 11月22日(土) プチウォーク8km 矢掛~美星 

  矢掛町宇内蛍公園前に9時集合 所要3時間 参加費¥2,000

② 11月29日(土) プチウォーク3km 成羽~窓坂 

  成羽たいこ丸プラザ前に9時半集合 所要2時間 参加費¥1,000

➂ 12月20日(土) 定例ウォーク大会17.5km 成羽~吹屋 

  成羽たいこ丸プラザ前に8時半集合 所要6時間  参加費¥5,000 ※初回参加の場合は、別途会費1,000円がかかります。

参加申し込み:事務局までメールでお申し込みください(yakageshiroe@gmail.com

申込期限:11月1日

詳細はチラシをご確認ください。

■チラシ


1. 8月の和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告

クリーン作戦の様子

(プロジェクト名)博多湾・和白干潟の自然保護活動

■ 和白干潟を守る会からの報告

開催日時:8月23日(土)

参加者:31名

猛暑の朝から行われたクリーン作戦には、博多区・早良区のほか、南区の柏陵高校など遠方からもご参加いただきました。近隣からは和白中学校の生徒たちも参加してくれました。約40分間、皆汗だくになりながら一輪車、リヤカー等でゴミを運びました。清掃後は輪になり、本日の成果を話して、参加者の感想を聞き、記念写真を撮り散会しました。

回収したゴミ:可燃ごみ23袋、不燃ごみ2袋、粗大ごみ18点

観察した鳥:ミヤコドリ6羽を含む5種67羽

観察した植物:ハマゴウ等10種

観察した生き物:アシハラガニ等8種

【参加者の感想】

「先月も来たが、今回の方がゴミは多かった。出来れば毎回来たい。」

「アシ原の奥の方に人工ゴミが多かった。」

当日の詳しい様子はホームページに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

2. 経年劣化が迫る人形の危機と、未来へつなぐ希望

沼須人形芝居継承者プロジェクト 保存に関する相談の様子

(プロジェクト名)沼須人形芝居継承者プロジェクト~江戸時代の技を今につなぐ~

■ 沼須人形芝居保存会 あけぼの座からの報告

この度、私たちは「江戸時代の技を今につなぐ」プロジェクトの一環として、長年の経年劣化が著しい人形の首(カシラ)の修理・保存や活用について、独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所 無形文化遺産部無形文化財研究室長 前原恵美様・無形民俗文化財研究室長 久保田裕道様にご相談にのっていただきました。

主な目的は、カシラの正確な由来を知ることと、市の有形・無形民俗文化財として指定されている人形と人形芝居を、今後どのように保管・活用していくべきか、専門的なアドバイスをいただくことでした。

先生方からは、科学的視点での修復の重要性や、50年以上大切に守り伝えてきたことそのものが文化財としての大きな価値であると教えていただきました。この活動を通じて、私たちは地域の貴重な財産を守り、未来へつなぐことの意義を再認識しました。 今後も、このかけがえのない宝物を次世代に継承するため、より良い形で文化財を後世に伝えていけるよう、活動を続けてまいります。

未来遺産運動では、多くの方々に身近な地域や全国各地の「プロジェクト未来遺産」に関心を持っていただくことで、地域を超えた新たなつながりを生み出し、全国に応援の輪が広がることを目指しています。

活動を支える・参加するParticipation to support

私たちの活動には、多くの方々にさまざまなかたちでご協力・ご支援をいただいています。
わたしたちの想いに共感してくださる方を、心よりお待ちしております。ひとりひとりの力を未来の力に。

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