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未来遺産運動ニュース2025年8月号

2025.08.01

日本ユネスコ協会連盟は、日本の豊かな自然や文化を100年後の子どもたちに伝えていくことを目指し、未来遺産運動を行っています。全国に87ある「プロジェクト未来遺産」では、地域の自然や有形・無形の文化を守る多様な活動が展開されています。

各地域の「プロジェクト未来遺産」のイベント情報・活動報告は以下をご覧ください。


イベント情報

1. 「三石写真美術館」開催案内(岡山県)

2. 8月の和白干潟クリーン作戦と自然観察 参加者募集(福岡県)

3. ①自然ウォッチング ②森であそぼう! 参加者募集(愛知県)

4. 沼須人形芝居保存会あけぼの座ミニ公演 開催案内(群馬県)

活動報告

1. 「自然ウォッチング」を開催しました(愛知県/NPO法人海上の森の会)

2. 和白小学校4年生を対象に和白干潟自然観察会を開催しました(福岡県/和白干潟を守る会)

3. 第28回いわみ子供神楽フェスタ2025を開催しました(島根県/どんちっちサポートIWAMI)

4. 縄文であそぼう!DOKIDOKI体験を開催しました(福井県/若狭町の歴史遺産の縄文文化を全国へ)


※各団体から提供された情報を掲載しています。内容は掲載日時点のため、最新情報は各団体のウェブサイト等をご確認ください。参加申し込みや行事に関するお問い合わせは、各団体へご連絡ください。

1. 「三石写真美術館」開催案内

(開催日)8月13日(水)~8月15日(金) 10:00~16:00
(エリア)岡山県備前市三石地区 三石ふれあいセンター(三石公民館)

Mプロジェクト協議会 よりご案内

三石地区における「プロジェクト未来遺産」活動の一環として、毎年恒例の「三石写真美術館」を、8月13日~15日の3日間、三石ふれあいセンター(三石公民館)で開催します。今回の展示は、三石を走る蒸気機関車、昭和31年の三石小学校校庭でのアイヌ民族実演披露会、石筆合資会社の赤煉瓦塀などの写真を展示します。事前申込み不要です。皆さまのご来場をお待ちしています。

入場料:無料

■ポスター(画像をクリックすると拡大表示できます)

2. 8月の和白干潟クリーン作戦と自然観察 参加者募集

(開催日)8月23日(土)15:00~17:00

(エリア)福岡県福岡市 (和白干潟)

和白干潟を守る会からのご案内

和白干潟を守る会では毎月「和白干潟クリーン作戦と自然観察」を実施しています。
干潟には、人が海や川に捨てたゴミなどが流れ着きます。唐原川河口近くの通称「海の広場」周辺のゴミを拾い、きれいになった浜辺で自然観察を楽しみます。
学生や社会人など幅広い年代の参加を歓迎します。

申込方法:当日現地にお集まりください。
参加費:無料
集合場所:和白干潟海の広場(福岡市東区和白4丁目)
※駐車場なし。公共交通機関をご利用ください。西鉄電車 唐の原駅下車 徒歩5分

3. ➀自然ウォッチング ➁森であそぼう!「夏だ!つづく!」

➀自然ウォッチング
(開催日)2025年9月7日(日)9:30~14:00
(エリア)愛知県瀬戸市(あいち海上の森)

NPO法人海上の森の会からのご案内

3月~12月(8月を除く)の第1日曜日9:30~14:00まで、自然ウォッチングを開催しています。 都市近郊にありながら、自然豊かな万博記念の森として残された海上の森で、植物・野鳥・昆虫などを観察しながら知識を深めませんか?

集合時間・場所:当日9:20までに海上の森入口駐車スペースに集合 ※申込不要
対象:小学生以上 ※小学生は要保護者同伴 
参加費:100円/人
少雨決行

➁森であそぼう!「夏だ!つづく!」
(開催日)2025年9月21日(日)9:20~12:00
(エリア)愛知県瀬戸市(あいち海上の森)

NPO法人海上の森の会からのご案内

海上の森と里には多くの生き物がいます。森をゆっくり歩き、出会った生き物のありのままの姿を観察してみましょう。
テーマ:夏だ!つづく!
「まだまだ暑いけど、そろそろ秋のにおいがする。どんな生き物に出会えるかな。森をゆっくり歩いて9月の森の宝さがし、生き物調べをしてみよう。」

申込方法・締切:8/29~9/12の期間にメールにてお申込みください。

参加費:200円/人

対象:小学生(保護者同伴)

詳細は以下の団体ページからご確認ください。

4. 沼須人形芝居 ミニ公演 開催案内

(開催日)2025年9月14日(日)

(エリア)群馬県沼田市 保健福祉センター

沼須人形芝居保存会あけぼの座 からのご案内

「沼須人形芝居保存会あけぼの座」は、全国でも珍しい一人遣いでハサミ式の人形芝居を伝える団体で、今年50周年を迎えました。小学校の総合学習などを通じて多くの子どもたちが座員となり、地域の宝を守っています。9月14日には、令和7年度文化庁伝統文化親子教室事業の一環で、保育園児から高校生、社会人、78歳の座長までが一丸となり、ミニ公演を開催します。是非ご参加ください。

入場料:無料

申込方法:以下のリンクよりお申し込みください。

こども教室参加申込書


1.「自然ウォッチング」を開催しました

(プロジェクト名)愛知万博の理念と成果の継承 ~海上の森・保全活用プロジェクト~

海上の森の会からの報告

海上の森の会では、毎月第1日曜日に「自然ウォッチング」と題した観察会を海上の森で開催しています。今年度は、4月6日(小雨/参加者5人)、5月4日(晴れ/参加者24人)、6月1日(晴れ/参加者24人)の3回開催しました(※7月6日は猛暑のため中止)。

4月6日は小雨の中、東海地方を代表する樹木シデコブシの花を愛で、シュンランの花も見ることができました。5月4日はツクバネウツギの満開の花、咲き始めのタニウツギのピンク色の花を見ながら新緑の森歩きを楽しみました。帰り道、参加者の一人が“オオミズアオ”という蛾の幼虫が羽化している珍しい瞬間を発見しました。6月1日は当会の森グループが整備している場所へ行き、コアジサイの花を愛でました。当日は、キノコに詳しい先生も参加されていたので、道中キノコのことを教えてもらいながらの観察会になりました。

海上の森の会では、このような観察会を継続して開催しながら、海上の森に育まれている生き物たちの観察を通して、自然の大切さを感じてもらえる人を1人でも増やす活動を続けて行こうと思っています。

2. 和白小学校4年生を対象に和白干潟自然観察会を開催しました

(プロジェクト名)博多湾・和白干潟の自然保護活動

和白干潟を守る会からの報告

参加者:和白小学校4年生生徒94名、先生5名、守る会8名

回収したゴミ:5袋分

2025年6月4日、快晴の好天に恵まれ、日差しは強いながらも北風が心地よく絶好の観察会日和となりました。山本代表が開会の挨拶をし、ガイドを紹介した後、バードウオッチングに入りました。チュウシャクシギが2羽、近くの水際でエサをついばんでいる所を望遠鏡で覗くことが出来ました。

その後、コメツキガニの巣穴をスコップで掘り、次に浄化実験用のアサリ掘りをしました。続いて和白川河口にて望遠鏡でハクセンシオマネキを観察した後、集合し輪になって皆で採った生きものの確認をし、アサリやウミニナの海水浄化実験の結果を見てもらいました。

この後、山本代表が紙芝居を使って和白干潟の場所と役割について話しました。大人になっても自然を守り大切にすることが出来る人になってもらいたいと思います。

3. 第28回いわみ子供神楽フェスタ2025 を開催しました

(プロジェクト名)伝統芸能石見神楽を未来に継承サポートプロジェクト

どんちっちサポートIWAMIからのご案内

6月22日に浜田市立原井小学校体育館において「第28回いわみ子供神楽フェスタ2025」を開催し、延べ450名の方々にご来場頂きました。

子ども達がこの1年間、苦労して習得してきた演目に想いを乗せて全力で披露する雄姿に、観客から大きな声援と拍手が送られました。また、今回のフェスタでは、7月29日~31日に大阪・関西万博の会場で日本国内各地の文化を体感する「LOCAL JAPAN展」において石見神楽を上演する、浜田市内の小中校生たち約60名の壮行式と出演演目の「大蛇」の上演を行いました。壮行式では出演記念の記念品の贈呈や出演者の決意表明を行い、続いて出演演目「大蛇」を勇壮かつ迫力満点の上演で会場を盛り上げました。

次世代の石見神楽を担う子供達を全力でサポートし、育てていきたいと思います。

4. 縄文であそぼう!DOKIDOKI体験を開催しました

(プロジェクト名)若狭町の歴史遺産の縄文文化を全国へ

若狭三方縄文博物館友の会「DOKIDOKI会」 からの報告

当会では、若狭三方縄文博物館の夏季限定の体験講座の一つとして、7月6日に、当会主催の「縄文であそぼう!DOKIDOKI体験」を開催し、その中で丸木舟乗船体験を実施しました。

丸木舟は、縄文時代早期から晩期の低湿地遺跡であるユリ遺跡から出土した丸木舟を模したプラスチック製の舟を使用しています。 参加者は2人1組で舟に乗り込むと、縄文ロマンパーク脇のはす川を出発し、若狭湾国定公園に位置する代表的な景勝地、三方五湖の三方湖(みかたこ)・水月湖(すいげつこ)・菅湖(すがこ)の3湖を2時間ほどかけて周回。普段は行くことのできない湖上からの景色を堪能し、縄文時代にタイムスリップした気分を味わいました。

天候も心配されましたが、無事に実施することができ、ご参加いただいた一般の方に新たに入会いただくなど、有意義な機会になったと思います。当会では、今後も会員同士が力を合わせ、楽しく縄文文化の魅力を発信していきます。

未来遺産運動では、多くの方々に身近な地域や全国各地の「プロジェクト未来遺産」に関心を持っていただくことで、地域を超えた新たなつながりを生み出し、全国に応援の輪が広がることを目指しています。

活動を支える・参加するParticipation to support

私たちの活動には、多くの方々にさまざまなかたちでご協力・ご支援をいただいています。
わたしたちの想いに共感してくださる方を、心よりお待ちしております。ひとりひとりの力を未来の力に。

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