未来遺産運動futureheritageitem

未来遺産運動ニュース2025年9月号

2025.09.01

日本ユネスコ協会連盟は、日本の豊かな自然や文化を100年後の子どもたちに伝えていくことを目指し、未来遺産運動を行っています。全国に87ある「プロジェクト未来遺産」では、地域の自然や有形・無形の文化を守る多様な活動が展開されています。

各地域の「プロジェクト未来遺産」のイベント情報・活動報告は以下をご覧ください。


イベント情報

1. ①自然ウォッチング ②森であそぼ! 参加者募集(愛知県)

2. 沼須人形芝居保存会あけぼの座ミニ公演 開催案内(群馬県)

活動報告

1. 第15回「和白干潟のハマボウや生き物を見る会」を開催しました(福岡県/和白干潟を守る会)

2. 森であそぼ!「夏だ!むしだ!」を開催しました(愛知県/NPO法人海上の森の会)

3. 夜の昆虫観察会を開催しました(千葉県/特定非営利活動法人こんぶくろ池自然の森)


※各団体から提供された情報を掲載しています。内容は掲載日時点のため、最新情報は各団体のウェブサイト等をご確認ください。参加申し込みや行事に関するお問い合わせは、各団体へご連絡ください。

1. ➀自然ウォッチング ➁森であそぼ!「夏だ!つづく!」

➀自然ウォッチング
(開催日)2025年9月7日(日)9:30~14:00
(エリア)愛知県瀬戸市(あいち海上の森)

海上の森の会からのご案内

3月~12月(8月を除く)の第1日曜日9:30~14:00まで、自然ウォッチングを開催しています。 都市近郊にありながら、自然豊かな万博記念の森として残された海上の森で、植物・野鳥・昆虫などを観察しながら知識を深めませんか?

集合時間・場所:当日9:20までに海上の森入口駐車スペースに集合 ※申込不要

対象:小学生以上 ※小学生は保護者要同伴

参加費:100円/人

少雨決行

➁森であそぼ!「夏だ!つづく!」
(開催日)2025年9月21日(日)9:20~12:00
(エリア)愛知県瀬戸市(あいち海上の森)

海上の森と里には多くの生き物がいます。森をゆっくり歩き、出会った生き物のありのままの姿を観察してみましょう。

テーマ:夏だ!つづく!

「まだまだ暑いけど、そろそろ秋のにおいがする。どんな生き物に出会えるかな。森をゆっくり歩いて9月の森の宝さがし、生き物調べをしてみよう。」

申込方法・締切:8/29~9/12の期間にメールにてお申込みください。
参加費:200円/人
対象:小学生(保護者同伴)

詳細は以下の団体ページからご確認ください。

2. 沼須人形芝居 ミニ公演 開催案内

(開催日)2025年9月14日(日)13:00 開演

(場所)群馬県沼田市

沼須人形芝居保存会 あけぼの座からのご案内

「沼須人形芝居保存会あけぼの座」は、全国でも珍しい一人遣いでハサミ式の人形芝居を伝える団体で、今年50周年を迎えました。小学校の総合学習などを通じて多くの子どもたちが座員となり、地域の宝を守っています。9月14日には、令和7年度文化庁伝統文化親子教室事業の一環で、保育園児から高校生、社会人、78歳の座長までが一丸となり、ミニ公演を開催します。是非ご参加ください。

場所:群馬県沼田市保健福祉センター 1階

入場料:無料

※事前申込不要


1. 第15回「和白干潟のハマボウや生き物を見る会」を開催しました

(プロジェクト名)博多湾・和白干潟の自然保護活動

■ 和白干潟を守る会からの報告

開催日時:7月19日(土)

参加者:23名

講師:藤井暁彦氏(九州環境管理協会)

「ハマボウを見る会」は、当会をはじめ、ウエットランドフォーム、循環生活研究所、福岡市港湾空港局の4団体で開催しています。

10時に開会し、山本代表より「ハマボウを見る会」の歴史に関する説明、港湾空港局からビンゴゲームや注意事項の説明があった後、「海の広場」右端のハマボウの群落で集合写真を撮りました。

講師の藤井さんのガイドで干潟に入り、生きもの観察をしながら沖合いに向かいました。
干潟には、コメツキガニやオサガニなどのほか、ガザミやヒラメの死骸などもありました。沖合が緑に見え、今年もアオサが発生し始めているようです。

1時間ほど干潟を観察した後、「海の広場」に戻り、講師より本日見られた生きものなどを紹介、港湾局からビンゴ結果の発表と景品の贈呈が行われました。

参加者からは、遠浅の干潟で色んな生きものが観察できてよかった、などの声がありました。

2. 森であそぼ!「夏だ!むしだ!」を開催しました

(プロジェクト名)愛知万博の理念と成果の継承 ~海上の森・保全活用プロジェクト~

■ 海上の森の会からの報告

7月20日に子ども講座「森であそぼ!~夏だ!むしだ!~」を開催し、参加者46人、スタッフ8人が2班に分かれ、海上の森センター周辺の自然の中で活動しました。最初に海上の森センター近くのビオトープで生き物観察。ビオトープは、6月にはホタルが舞う場所で、水辺にはアメンボや魚、ヌマエビ、カエルなどが見られ、植物を求めてチョウやバッタ、トンボも集まっていました。

その後は森に入り、「海上の森ビンゴ」で夏の森探検。クワガタに出会い、子どもたちは大興奮。ちぎれたヘビの抜け殻を集めてつなげると140cmのシマヘビと判明し、自然の中での発見に目を輝かせていました。自然の中での「気づき」を大切にするこの活動では、子どもたちが主体的に観察し、学びを深めています。今回は、水辺と森に棲む生き物を通して、それぞれが必要とする自然環境や生き方にふれることができました。「本でしか見たことのない生き物を見られて感動した」「自然をじっくり観察できてよかった」などの感想も寄せられました。次回は9月21日、「夏のおわり 冒険はつづく!」を開催予定です。

3. 夜の昆虫観察会を開催しました

(プロジェクト名)こんぶくろ池自然博物公園~市民で育てる百年の森プロジェクト~

■ 特定非営利活動法人 こんぶくろ池自然の森からの報告

7月26日土曜日、月の出ていない時間帯に「夜の昆虫観察会」を開催しました。2019年から毎年続く人気イベントで、今回は小学生以上30名の募集に対し、105名の応募があり、抽選で選ばれた子どもたちが参加しました。

糖蜜トラップを仕掛けた園路、クヌギの樹液が出ている場所、ライトトラップや草原でも虫を観察しました。ライトトラップでは多種多様な虫に、樹液ではコクワガタなどに出会えました。園路の数カ所でアブラゼミが羽化の真っ最中。「何で殻から下向きに出るの?」「自分の重さを利用して羽化するのかな」など疑問や考察が飛び交います。

名前の不明な虫は、図鑑も使って、何の虫を見つけたかを伝え合いました。昆虫は12目25科46種類、クモ目が2種類、ザトウムシ目が1種類。全部で49種類の虫に出会うことができました。観察した後は、全ての虫を森に返して会を終えました。

参加者アンケートでは、「こんぶくろ池がこんなに豊かなところだとは知らなかった。また違う季節にも参加してみたい、なかなか体験できないことばかりだったので、ぜひ今後も開催していただけたら嬉しいです!」といった感想をいただきました。

未来遺産運動では、多くの方々に身近な地域や全国各地の「プロジェクト未来遺産」に関心を持っていただくことで、地域を超えた新たなつながりを生み出し、全国に応援の輪が広がることを目指しています。

活動を支える・参加するParticipation to support

私たちの活動には、多くの方々にさまざまなかたちでご協力・ご支援をいただいています。
わたしたちの想いに共感してくださる方を、心よりお待ちしております。ひとりひとりの力を未来の力に。

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