未来遺産運動futureheritageitem

未来遺産運動ニュース2025年7月号

2025.07.01

日本ユネスコ協会連盟は、日本の豊かな自然や文化を100年後の子どもたちに伝えていくことを目指し、未来遺産運動を行っています。

全国に87ある「プロジェクト未来遺産」では、地域の自然や有形・無形の文化を守る多様な活動が展開されています。

各地域の「プロジェクト未来遺産」のイベント情報・活動報告(開催日時順)は以下をご覧ください。


イベント情報

1. ブッポウソウ・ウォーク参加者募集(岡山県/備中とと道トレイル推進協議会)

2.  2025年度第1回赤れんが通信所一般公開開始(北海道/稚内市歴史・まち研究会)

3. ①自然ウォッチング②森であそぼう! 参加者募集(愛知県/NPO法人海上の森の会)

4. 7月の和白干潟クリーン作戦と自然観察 参加者募集(福岡県/和白干潟を守る会)

5. 大阪・関西万博で「子ども石見神楽」を上演(島根県/どんちっちサポートIWAMI)

活動報告

1.こども講座「森であそぼ!」を開催しました(愛知県/NPO法人海上の森の会)

2.第27期和白干潟の自然観察ガイド講習会を受講しました(福岡県/和白干潟を守る会)

発行物

1.「見沼・旬彩(2025年夏号)」発行(埼玉県/未来遺産・見沼たんぼプロジェクト推進委員会

ピックアップ(事務局からのお知らせ)

「プロジェクト未来遺産2025」募集中!(7/31締切)


※内容は掲載日時点のため、最新情報は各団体のウェブサイト等をご確認ください。参加申し込みや行事に関するお問い合わせは、各団体へご連絡ください。

1. ブッポウソウ・ウォーク参加者募集

(開催日)2025年7月12日(土)

(エリア)岡山県高梁市(宇治町周辺)

備中とと道トレイル推進協議会よりご案内

当協議会はこれまでとと道トレイルのウォーク大会を年に4回実施して参りましたが、今年からはこれに加え、歩くだけでなく沿道各地のイベントも楽しむミニウォークを実施します。

第1号はこの時期に、南の国からはるばる宇治に飛来し、高梁野鳥の会の皆さんが設置した巣箱で子育てをしている渡り鳥で森の青い宝石とも言われるブッポウソウを観察します。宇治と吹屋の間に点在する中世の山城の麓のとと道も散策します。午前午後に分けて、合計約9km、4時間ほどのほぼ平らなコースを歩きます。

参加費:大人(中学生以上)2000円、小学生以下(保護者同伴)無料

申込方法:詳細はホームページをご覧ください。

2. 2025年度第1回赤れんが通信所一般公開開始

(開催日)2025年7月12日(土)~13日(日)

(エリア)北海道稚内市(稚内赤れんが通信所)

稚内歴史・まち研究会よりご案内

通称赤れんが通信所(旧大湊海軍通信隊稚内分遣隊幕別送信所)は、昨年改修が進み、施設ジオラマも設置されました。今年度1回目の一般公開は、7月12日(土)~13日(日)10:00-16:00に実施します。問寒別室内楽団(5名)によるミニコンサートも予定されておりますので、ぜひご参加ください。

申込方法:事前予約不要

参加費:無料

3. ①自然ウォッチング②森であそぼう!「夏だ!むしだ!」

➀自然ウォッチング

(開催日)2025年7月6日(日)9:30~14:00

(エリア)愛知県瀬戸市(あいち海上の森)

海上の森の会からのご案内

3月~12月の第1日曜日9:30~14:00まで、自然ウォッチングを開催しています。都市近郊にありながら、自然豊かな万博記念の森として残された海上の森で、植物・野鳥・昆虫などを観察しながら知識を深めませんか?

集合時間・場所:当日9:20までに海上の森入口駐車スペースに集合 ※申込不要

対象:小学生以上 ※小学生は保護者要同伴

参加費:100円/人

少雨決行

②森であそぼう!「夏だ!むしだ!」

(開催日)2025年7月20日(日)9:20~12:00

(エリア)愛知県瀬戸市(あいち海上の森)

海上の森の会からのご案内

なごや環境大学連携のこども講座「森であそぼ!」を今年も開催します。海上の森と里には多くの生き物がいます。森をゆっくりあるき、出会った生き物のありのままの姿を観察してみましょう。

テーマ:夏だ!むしだ!

「ぽかぽか暖かくなって、虫たちが動き始めたよ。私たちも今日から虫むし探けん隊!森をゆっくりあるいて7月の森の宝探し、生き物調べをしてみよう。」

参加費:200円/人

対象:小学生(保護者同伴)

申込期間:6月27日~7月11日まで

詳細は以下の団体ページからご確認ください。

4. 7月の和白干潟クリーン作戦と自然観察参加者募集

(開催日)2025年7月26日(土)15:00~17:00

(エリア)福岡県福岡市(和白干潟)

和白干潟を守る会よりご案内

和白干潟を守る会では毎月「和白干潟クリーン作戦と自然観察」を実施しています。

干潟には、人が海や川に捨てたゴミなどが流れ着きます。唐原川河口近くの通称「海の広場」周辺のゴミを拾い、きれいになった浜辺で自然観察を楽しみます。

学生や社会人など幅広い年代の参加を歓迎します。

申込方法:当日現地にお集まりください。

参加費:無料

集合場所:和白干潟海の広場(福岡市東区和白4丁目)

※駐車場なし。公共交通機関をご利用ください。西鉄電車 唐の原駅下車 徒歩5分 

5. 大阪・関西万博「Local JAPAN展」で「子ども石見神楽」を上演

(開催日)2025年7月29日(火)~31日(木)

(エリア)大阪府夢洲EXPOメッセ

どんちっちサポートIWAMIよりご案内

7月29日~31日に大阪・関西万博のEXPOメッセに於いて、万博首長連合が主催する「Local JAPAN展」の「神楽と職人の技」ステージで「子ども石見神楽」を上演します。どんちっちサポートIWAMIでは、浜田市の当会非加盟団体との合同チームを構成し、石見神楽の次世代を担う子どもたちが世界の方々へ石見神楽を披露するのをサポートします。

演目は「恵比須」「頼政」「大蛇」の3演目を、3日間61名が3グループに分かれて、2演目ずつ上演します。現在、3グループに分かれて、毎週練習を開催しています。子どもたちは、所属する団体は違いますが、石見神楽に対する熱い想いは皆同じ、団体の垣根を越えて、息を合わせながら、上演する演目一つ一つの細部にまで拘り、汗を流し、涙を流しながらの猛練習中です。浜田市が世界に誇る石見神楽をぜひ万博会場でご覧ください。


1. こども講座「森であそぼ!」を開催しました

(プロジェクト名)愛知万博の理念と成果の継承 ~海上の森・保全活用プロジェクト~

海上の森の会からの報告

海上の森の会では、なごや環境大学と連携し、こども講座「森であそぼ!」を5月、7月、9月の3回、「むしっ子、あつまれ!」と呼びかけて、虫に興味のある子どもたちが家族で参加できるプログラムを開催します。

5月18日(日)は、「虫むし探検隊 start!」をテーマに開催し、親子45人が参加してくれました。

当日は今年初めての真夏日となりましたが、森の中はひんやりと気持ちよく、みなさんと元気いっぱいに5月の森の宝さがしビンゴをしながら森の生き物を探索しました。

脱皮途中のバッタや捕食中のトンボ、落ち葉の下にいた忙しそうに動く甲虫、葉陰に隠れる小さな虫、ヘビやカエル、サワガニ等に出会って観察しました。

こうして生き物のありのままの姿を自分の目で見て、触れる、体験型の観察会では、小さな生き物の暮らしが、大きな自然につながる見方を感じることができます。同時に、色々な場面を通して森の中を歩く時の注意も身に着ける機会にもなります。

虫をきっかけに、ひとつの好きを超えてこの自然を大切にしたいと感じてくれることを願って活動しています。

2.第27期和白干潟の自然観察ガイド講習会「和白干潟の自然と漂着ごみについて」を受講しました

(プロジェクト名)博多湾・和白干潟の自然保護活動

和白干潟を守る会からの報告

参加人数:17名

講師:宗像 優 氏 九州産業大学 地域共創学部 教授

宗像先生は、唐原川沿いにある九州産業大学で環境や社会について研究され、15年ほど前より和白干潟の清掃活動(クリーン作戦)にゼミの学生と参加されたり、漂着ごみの内容調査など、日頃から協力をいただいています。

和白干潟は、日本海側では最大規模の干潟で、貴重な自然海岸があり、多様な生物の生息地で、国際的に重要な渡り鳥の飛来地となっています。

しかし、漂着ごみが多く、毎月行っているクリーン作戦では、空き缶、ペットボトル、タバコの吸い殻など多くの生活関連ごみが回収されますが、海外由来のごみはあまり確認されていないことから、唐原川、和白川、五丁川から海に流れてきて波によって打ち寄せられたと考えられるそうです。

漂着ごみは、生活に伴って発生したごみが、山・川・海へと繋がる水の流れを通じて海岸に漂着したものであるため、海岸のある地域だけでなく、生活者全体が日頃から環境にやさしい暮らしを意識し、ごみを出さないよう心掛けることが重要とのことです。

漂着ごみのことをもっと理解してもらうためにも、多くの人に海岸清掃に参加してもらうことや、流域の方々への啓発も必要であるとのアドバイスをいただき、講習会を終了しました。

最近の和白干潟New!!


発行:未来遺産・見沼たんぼプロジェクト推進委員会


「プロジェクト未来遺産2025」を募集中(応募期限:7月31日(木)まで)

2025年4月18日(金)から7月31日(木)の期間、「プロジェクト未来遺産2025」として、地域の文化や自然の保護・継承に力を注がれている市民団体の取り組みを募集しております。  地域の“たからもの”を100年後の子どもたちに伝えたい、そんな想いのもと、自然や文化の保護・継承に力を注がれている皆さまのご応募をお待ちしております。

応募方法などの詳細は、以下のリンクから募集要項をご確認ください。


未来遺産運動では、多くの方々に身近な地域や全国各地の「プロジェクト未来遺産」に関心を持っていただくことで、地域を超えた新たなつながりを生み出し、全国に応援の輪が広がることを目指しています。

活動を支える・参加するParticipation to support

私たちの活動には、多くの方々にさまざまなかたちでご協力・ご支援をいただいています。
わたしたちの想いに共感してくださる方を、心よりお待ちしております。ひとりひとりの力を未来の力に。

mail magazine